オンライン診療の導入でAGA治療はもっと手軽になる？現場の医師が語るオンライン化の価値と課題

はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

病院まで来られる方も限られてくるなかで、場所を選ばず受診できることはオンラインに特化した診療体型ならではの良さだと考えています。

多くの患者様にAGA治療を提供したいと考えたことがきっかけです。

対面型の診療を主とする一般的なAGAクリニックには、通いたくても通えない患者様もいらっしゃることが理由です。気軽に通えるクリニックを目指したときにオンライン診療の導入を考えました。

例えば、周囲の目を気にされる方ですね。AGAに悩む患者様の多くは、 AGA治療に心理的なハードルを感じています。

その通りです。もともと私は内科で薄毛外来をしていたことがあり、そのときに患者様の抱える心理的ハードルに気づきました。多くの患者様と向き合っていくなかで、AGA治療で来院されるのは勇気がいることだと実感しました。それゆえに、クリニックまで足を運べない方も多いのではないのかと考えています。

そうですね。オンラインでできることが理由で治療を決断した患者様もいらっしゃいます。やはりプライバシーが保てるというのは、オンライン診療の強みのひとつといえますね。

はい。プライバシーの面以外にも、オンライン化により低価格の治療が実現できたことで通いやすくなった患者様もいらっしゃいます。

また、遠隔地にお住いの方が治療を受けられるようになったことも、治療提供可能な患者数が増えた要因のひとつです。

そうですね。それでいうと完全にすべてをオンラインで対応することは、まだ難しい現状にあります。

弊院への来院というよりも、他の医療機関に出向いて利用するサービスが必要になるときがあります。

例えば血液検査は実施しておりませんので、他のクリニックで検査してもらうことを推奨しています。

はい。患者様には治療の効果を把握するタイミングで、血液検査を行っていただいております。もちろん、他所のクリニックで検査してもらう以外にも、健康診断の結果を使用する形や血液検査キットの利用など代用案はいくつかありますが。

そうですね。オンライン診療に特化したことで低価格の治療が提供できるようになりました。このおかげで、多くの患者様が治療を続けやすくなったことはオンライン化によるメリットだと考えています。

そうですね。 AGA治療を行うクリニックの治療費が高いことには理由があります。大きな理由としましては、自費診療であることですね。

医療においては、保険診療と自費診療の2種類があります。保険診療とは、いわゆる体調を崩したときに医療機関でかかる診療がイメージしやすいでしょう。
保険で認められているため、治療費の7割を国が負担してくれています。反対に、自費診療とは保険で認められていない治療法になるので、全額を患者様が負担しなければなりません。
そのため、私たちは一般的な医療機関の受診と比べて負担が大きくなるAGA治療を高いと感じるのです。

もちろんAGAクリニックも他の医療機関と同様に、病院の運営資金がかかります。さらに医師や看護師の人件費もあるので、価格を抑えるのはなかなか容易ではなかったのです。

個人輸入は危険ですのでやめたほうがよいです。過去、製薬会社4社で個人輸入の薬を調べた※際に、半分近くが偽物であったとの報告が上がっております。さらには、健康に害のある粗悪品も混ざっていたとのことです。

また、一部のAGA治療薬は既往歴により飲めない方もいます。健康被害に及ばないためにも、AGAクリニックできちんと診てもらうことは大切なのです。

経費を削減できたことが大きな理由です。通いやすさを考えた立地にこだわる必要もないですし、必要以上の人件費もかかりません。そういったことで削減できた運営資金を治療費に還元しています。

これは弊院の理念でもあるのですが、多くの人にAGA治療を届けたいという思いがあるためです。
AGA治療は続けてこそ効果が見られるものです。それは裏を返せば、続けられなければ患者様の悩みが解決できない可能性があることにもなります。
今まで治療費を理由に断念されてきた方にも、AGA治療を提供したかったため低価格を実現しています。

ただいまこの業態を確立してから1年ほどが経過しまして※、おかげさまで「髪が生えてきた」などの嬉しいご報告が相次いでおります。

他院から乗り換えて来院された患者様なのですが、他院では治療費の関係で処方されるお薬を半分にして治療をされておりました。弊院に来られてからは必要量で治療できるようになり、毛髪も目に見えて増えてきました。

そうですね。価格を理由に治療を諦めていた患者様を救えることは、オンライン診療に特化した業態だからこそできる強みであるように感じます。

確かにオンライン診療は、病状把握の点で対面診療に劣ってしまう部分はあるかと思います。そのため、私たちとしては患者様との入念なコミュニケーションをとるようにしています。

例えば、薬の副作用などに不安に感じたときは患者様からいつでも相談できるようなサポート体制をとっています。

はい。オンライン診療に特化してきたからこそ、患者様が不安に思うことがわかるようになってきました。先ほどの副作用の話なども相談が多かったため、副作用に詳しい医師に在籍してもらったりと、その都度体制を改善しています。

はい。これもオンライン特化のよいところで、治療や診療のタイミングの調整は対面診療型のクリニックよりも柔軟にできるようになりました。そのため、急な場合でも診療の依頼に応じられるようになってきています。

そうですね。先ほどの話に通ずる部分もあるかと思いますが、患者様との関わりの重要性が対面以上に増したように感じます。一例ですが、診察室の空気感が伝わらないので、「本当に先生なの？」といわれる患者様もおりました。

そうですね。その分、オンライン診療では対面診療以上に問診が大事になると思っています。患者様の中には、肝機能障害など患っている病気や障害を隠している方もおられます。対面診療で血液検査をすればわかるのですが、私たちは問診で見抜くしかありません。そのため、その患者様の生活習慣に至るまで詳しくヒアリングします。

はい。私たちも患者様の問題をキャッチできるよう、診察中の問診への意識をより一層高めております。

そうですね。より満足感のあるAGA治療を目指していきたいと考えています。

弊院では、薄毛そのものへのケアだけでなく根本原因を探るためにも多様な科の先生が在籍しております。そのため、トータルでのケアをすることでより治療効果を高められるようにしていきたいです。

AGAは頭皮だけの問題にも思えますが、実際の治療では内科の知識などが役立つこともありますのでさまざまな視点が必要です。