植毛と増毛は違う?育毛・発毛の意味や違いを徹底解説

2024年4月19日

植毛と増毛は違う?育毛・発毛の意味や違いを徹底解説

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MOTEO 編集部
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YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

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薄毛を改善するための方法として、「増毛」や「植毛」が挙げられます。似たような治療法と混同されがちな増毛と植毛とは何が違うのでしょう。

増毛と植毛では「薄毛を改善する」という目的は共通していますが、薄毛に対するアプローチ方法はまったく異なります。

ここでは、植毛の種類や特徴、また増毛との違いやそれぞれのメリットとデメリットについて紹介します。

植毛・増毛・育毛・発毛の違い

植毛・増毛・育毛・発毛の違い

一口に薄毛治療といっても、その方法は「植毛」「増毛」「育毛」「発毛」と多岐にわたります。それぞれの違いを理解して、自分の症状に合った対策法を見つけましょう。

植毛とは

植毛とは

髪の毛を直接頭皮に植え込む施術方法で、医療行為にあたります。

自毛植毛・人工毛植毛の2種類があるので、それぞれの違いを解説します。

自毛植毛

自分の髪の毛を薄毛が気になる場所へと移植する手術療法です。

後頭部や側頭部の髪の毛を一定の範囲にわたって毛根ごと採取し、それを株(グラフトといいます)に分け、毛根ごと薄毛の部位に移植します。

移植後の髪の毛は毛根が生きているため、いったん抜け落ちてもまた生えてくるのが特徴です。移植した髪の毛が定着すれば、ほぼ生涯にわたって生え続けます。

人工毛植毛

移植する髪の毛(ドナー)を採取する必要がないので、ドナー採取にともなう痛みがありません。

時間も費用も自毛植毛に比べてかかりません。

デメリットとしては、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできた人工毛を頭皮に植え込んでいくため、体の免疫システムが体にとって異物なものと判断し、それを体外に追い出そうという植毛作用が働くことです。

増毛とは

増毛とは

何らかの方法で自分以外の髪の毛を、残っている自分の毛にプラスすることです。拒絶反応のリスクや、手術後のようなダウンタイムもありません。身体にとっては極めて安全な施術ということが可能です。

増毛と言っても、実はさまざまな増毛方法があり、増毛方法によっても、それぞれにメリット、デメリットがあります。1つずつ見ていきましょう。

結毛式

自毛に人工毛を結びつける方法で、マープ増毛法とも言われます。

普段通りの生活で増毛ができ、通気性もよい方法です。

自毛へ負荷がかかりやすいのと、自毛が伸びると結び目が浮き上がってきてしまうので、月1〜2回メンテナンスが必要となります。

接着式

人工毛が生えたシートを頭皮に接着する方法です。

自毛がない部分へ増毛できるので、生え際などに自分の髪の毛がないという人にもおすすめの方法です。

頭皮を覆うため、毛穴をふさいでしまい、汚れたり蒸れやすくなります。また、シートが剥がれやすくなるため、月1回のメンテナンスが必要となってきます。

編み込み式

糸を頭髪全体へ編み込むことでつくった土台に、人工毛を編込んでいく方法です。

頭頂部が気になる人におすすめの方法で、スヴェンソン式と言われたりします。

自毛や頭皮への負担も少なく、ずれる心配もほとんどありません。

運動、シャワーなど、汗や水にも強いので普段通りの生活ができます。

ただし、自毛が伸びると土台が浮き上がってくるため、月に1回程度のメンテナンスが必要です。

かつら・エクステンション

人毛や化学繊維などの素材で作られている毛髪を今ある髪に取り付ける方法です。

かつらは頭全体に被せるようにして使用するフルウィッグだけでなく、部分的につけられるポイントウィッグもあります。

自分で着脱が可能で、きちんと手入れをすれば何度も繰り返し使用できます。

エクステンションは、つけ毛のことで地毛の長さを足したり、部分的に色を入れたりしたい場合によく使用されます。エクステは美容院で装着するのが一般的です。装着方法は編み込み、金属チップ、接着剤などがあり、一度装着すると1~3ケ月程度もたせることができます。

ただし、装着する毛も傷んでくるため、メンテナンスやスペア、買い替えが必要となり金額面での負担も大きいです。

頭皮を覆うことで頭皮を圧迫したり、通気性が悪くなる面もあります。

増毛スプレー・増毛パウダー

スプレーやパウダーを髪の毛に付着させ、細かな粒子や繊維で髪をコーティングすることで、見た目のボリュームをアップさせる方法です。

気になる部分に自分で行うことができるので、他の増毛法に比べて手軽にできます。

育毛とは

育毛とは

「育毛」は今ある毛を太く丈夫に育てていくことを指します。育毛ケアでは今ある毛が途中で抜けないよう頭皮や髪の毛に働きかけていきます。

発毛とは

「発毛」とは自分の髪が生えてくることをいいます。発毛ケアとは、既に毛が抜けた毛根に再び毛が生えるべく頭皮の改善をすることを目的としたものです。

育毛剤・発毛剤について詳しく知りたい方はこちらの記事

AGA治療薬

AGA治療薬

薄毛の治療法はさまざまで、薄毛の原因によって治療法は異なります。AGA治療ガイドラインは、AGA・FAGA治療の水準向上を目的に日本皮膚科学会が作成した指針です。

ガイドライン内では、医学的根拠に基づいて検証され、有用かつ安全性が確認された治療法が提示されています。

AGA治療ガイドラインでまとめられている治療法のうち、推奨度A(強く勧める)に分類されているのは「ミノキシジル」の外用薬と「フィナステリド」や「デュタステリド」の内服薬を用いた治療です。

それぞれ、どのような治療薬なのかみていきましょう。

発毛を促す【攻め系】タイプ抜け毛を止める【守る系】タイプ
有効成分ミノキシジルフィナステリド
デュタステリド
主な治療薬名・ミノタブ(内服薬)
・ロゲイン・リアップ(外用薬)
【フィナステリド製剤(内服薬)】
プロペシア・フィナステリド

【デュタステリド製剤(内服薬)】
ザガーロ・アボルブ
効果血行拡張作用により毛母細胞の働きを活性化し、発毛を促す。毛髪の成長を妨げる男性ホルモンの一種に作用し、抜け毛を防ぐ。
副作用初期脱毛、めまい、立ちくらみ、ふらつき、動悸、むくみ、体毛が濃くなる痒み、頭皮のかぶれ、発疹、だるい、吐き気、食欲不振などED、性欲減退、射精障害、精液量減少、痒み、発疹、だるい、吐き気、食欲不振など
1ヵ月あたりの価格内服薬:10,000円前後
外用薬:7,000円〜12,000円
3,000~10,000円

ミノキシジル外用薬

ミノキシジルが含まれた液剤を薄毛部分に直接塗布する方法です。

ミノキシジルとは医学的に発毛効果を認められた唯一の成分です。

ただし、医薬品である以上、副作用の可能性はゼロではありません。

特別調査によると、ミノキシジル剤の使用者のうち8.82%に、かゆみや発疹、循環器系の疾患、倦怠感、食欲不振などの症状がみられたことがわかっています。

フィナステリド内服薬

AGAの原因は、特定の男性ホルモンと5αリダクターゼが結びつき、脱毛を促すジヒドロテストステロンというホルモンが生まれてしまう事です。このAGAの根本的な原因物質である5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があります。

Ⅱ型は前頭部や頭頂部に分布していることがわかっています。フィナステリドはその内、Ⅱ型のみ抑制する効果があります。

デュタステリド内服薬

デュタステリドの方がⅠ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害することから、AGA治療薬として優れてると言われています。

前頭部・頭頂部に著しい脱毛が認められた場合、原因はⅡ型の5αリダクターゼである可能性が高まります。また、副作用の観点からも、デュタステリドではなく、まずはフィナステリドをおすすめする場合も少なくありません。

植毛や増毛のメリット・デメリット

メリット・デメリット

植毛治療

植毛

植毛とは、薄毛の気になる部分の頭皮に穴をあけて、毛を植え込むことです。増毛や育毛とは違い、医療行為に当たるため、専門の医療機関で手術を受ける必要があります。手術法も人工毛植毛と自毛植毛の2種類に分けられています。

人工毛植毛はドナー(植毛のもとになる髪の毛)の量を気にすることなく好きなだけ移植ができるというメリットもありますが、人工毛を植毛した場合、体にとって人工毛は異物にあたるので拒絶反応として炎症を起こす可能性があります。

そのため、脱毛症診療ガイドライン では非推奨とされています。

以下では、自毛植毛について見ていきます。

植毛治療のメリット

自毛植毛のメリットは以下のとおりで、最大のメリットは移植した所の髪の毛が抜け落ちても再び生えてくるという点です。

  • 自然な仕上がりになる
  • 拒絶反応などが起こりにくい
  • 定着率が82.5%以上と高い
  • 基本的にメンテナンス不要
  • 植毛した髪は定着すれば永続

植毛治療のデメリット

自毛植毛は自分の髪の毛を移植する手術療法なので、ある程度自分の髪の毛が残っていなければなりません。

広範囲にわたって薄毛が広がっている場合、自毛植毛ができないこともあるのです。

かなり広範囲にわたって皮膚を切除し、縫い合わせることとなるため、治るまでに痛みやかゆみ、傷跡が残るケースがあります。

植毛のデメリットは以下のとおりです。

  • 費用が高い
  • ドナー採取の際や術後、痛みを感じることも
  • ショックロスが起きる可能性がある

増毛

増毛

増毛は、自分の髪の毛以外を使って、人工的に髪の毛を増やす方法です。

現在ある自分自身の髪の毛に人毛や人工毛を数本ずつ結びつけたり、頭皮に特殊なシートを張り付けることによって髪の毛のボリュームを出します。

増毛のメリット

手軽に毛量を増やすことができるのが最大のメリットです。処置を行った直後に毛量がアップするので、すぐに効果を実感できます。

編み込みの場合、髪の毛が外れたり、ずれたりすることが少なく、シャンプーやスポーツなども普段どおり行えます。

施術が短時間で済むのも魅力です。

  • カツラより自然
  • 簡単かつ速い
  • 通常と変わらない生活ができる

増毛のデメリット

増毛は時間の経過とともに劣化していくので、定期的なメンテナンスに費用と手間がかかります。

自分の髪の毛に人工毛を結びつけたり、頭皮に直接シートを貼ったりするなど、髪の毛や頭皮への負担が大きいことは否めません。

  • 手入れが大変
  • メンテナンス費がかかる
  • 頭皮や今ある髪へのダメージが心配
  • 地毛が残っていなければ増毛できない

育毛・発毛

育毛・発毛

「発毛」とは新しく毛を増やすことです。一方、「育毛」は今ある毛を太く丈夫に育てていくことを指します。

育毛・発毛のメリット

育毛のメリットは、手軽に始めることができる点です。市販の育毛剤やシャンプー、育毛関連アイテムなど様々なものをスーパーや薬局、インターネットなど身近なところで手に入ることができるので比較的安価で始めることもできます、また、生活習慣の改善など特別な費用をかけずとも育毛を始めることが可能です。

発毛治療のメリットは、痛みが少ない傾向があることです。

また、治療後に跡が残りにくい自然な仕上がりが得られることがあげられます。

育毛・発毛のデメリット

育毛のデメリットは、効果を実感するまで時間がかかってしまう点です。個人差はありますが、最短で半年、長くて年単位の期間がかかる可能性があります。また、必ず思い通りの結果になるとは限らないとも言えます。育毛の効果が実感できた場合でも、健康な髪の毛を維持するために、継続して頭皮の環境を整えることが大切です。

発毛剤は医薬品であり、副作用のリスクがやや高いと言われています。

正しい用法用量を守り、副作用があらわれた場合は使用を中止し、症状が重い場合は医師の診断を受けてください。

発毛剤を使用する際は、自己判断せず、専門家の指導のもとでの治療を行うことが大切です。

また、発毛は効果を実感するまでに時間がかかります

治療には毎月一定の費用がかかります

一般的に、発毛の効果を実感するには、約6ヶ月〜1年の期間が必要です。発毛は進行する可能性があるため、根気強く治療を続けることが重要です。

自分に適した薄毛治療法は?

自分に適した薄毛治療法は?

薄毛が気になるとき、どのような施術法が適しているのか迷ってしまう方が少なくありません。そこで、植毛、増毛、育毛・発毛のそれぞれに向いている人の特徴をご紹介します。ご自身に合う方法を検討してみましょう。

植毛が向いている人

植毛が向いている人

自毛植毛に向いているのは、自分の髪の毛以外の、製品を付けることに抵抗を感じる人です。また、メンテナンスの手間が少ない方法で薄毛を改善したい人や、長期間をかけてでも自分の髪の毛を増やしたい人のニーズにも、自毛植毛が適しているといえます。

増毛が向いている人

増毛が向いている人

増毛に向いているのは、即効性のある薄毛改善方法を探している人です。また、髪の毛を確実に増やして理想のヘアスタイルを手に入れ、実現したいことがある人にもおすすめします。趣味のスポーツやレジャーをはじめとして、施術直後から自分らしいライフスタイルを楽しみたい人にも増毛がぴったりです。

育毛・発毛が向いている人

育毛・発毛が向いている人

育毛・発毛に向いている方は、次の通りです。

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  • さまざまな頭皮トラブルを抱えている人
  • コストを抑えて薄毛を改善したい人
  • 地毛を生かして根本的に薄毛を改善したい人

育毛は、症状が軽い方に向いていると言われており、「薄毛の傾向がある人」や「髪の栄養状態が悪い人」に向いています。

「地毛を生かして薄毛を改善したい人」には、発毛が向いています。

薄毛治療に迷ったらクリニックの無料カウンセリング

薄毛治療に迷ったらクリニックの無料カウンセリング

増毛と自毛植毛の違い、育毛と発毛についてそれぞれのメリットとデメリット、向いている人をご紹介しました。

増毛と自毛植毛は、薄毛に対するアプローチ方法から大きく異なります。また、薄毛の治療法として、よく育毛や発毛といった言葉が使われますが、この2つは似て非なるものです。

発毛治療や育毛治療もトータル的なコストは自毛植毛に比べて相当かかりますので、専門医の判断のもとトータルコストも含めた総合的な判断が必要となります。

納得のいく薄毛治療を受けるためには、病院やクリニックでしっかり説明を受けて、治療に対する疑問や不安をすべて払拭することが大切です。

多くのクリニックでは無料カウンセリングを受け付けているので、まずは一度相談してみることをおすすめします。

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