「つむじが薄い」はつむじはげ？原因と対策を知って頭頂部の薄毛を改善する方法

「つむじが薄くなってきた…」
「頭頂部の薄毛が進行しているような気がする…」

こんな悩みや不安を抱えている人は少なくないでしょう。

目を背けたくなる気持ちも分かりますが、放っておけば確実に症状は進行し、さらに悪化してしまいます。

つむじハゲ・頭頂部の薄毛の進行を止めるためにも、まずは原因を突き止めることが大事です。この記事では、薄くなる原因やどこからがつむじハゲなのか、さらに改善できる対策を紹介！

この記事を読んで正しい改善策まで身につけることができれば、今抱えている悩みや不安も緩和されるでしょう。

なお、薄毛治療の全体像について把握したい方は「【最前線】薄毛治療の種類や薬まとめ！抜け毛が気になるなら知りたい薄毛治療の費用と効果」に目を通しておくことをおすすめします。

つむじが薄くなる原因

つむじが薄くなる原因は主に4つ。
人によっては1つだけだったり、2つ以上当てはまったりします。

つむじハゲの改善も重要ですが、それと同じくらい原因を見極めることも重要です。

まずは、頭頂部が薄くなる原因を突き止めるところから始めましょう。

原因①ホルモンバランス

男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン」（DHT）の過剰生成は、ヘアサイクルの成長期を短くし、男性型脱毛症(AGA)につながります。

脱毛ホルモンとも呼ばれるジヒドロテストステロンは、男性ホルモン中に存在するテストステロンが「5αリダクターゼ」に影響することで生成されます。

毛髪の成長を抑制したり、皮脂を過剰に分泌し頭皮環境を悪化させたり、さまざまな悪影響を及ぼします。

頭部のなかでも、頭頂部と前頭部にはⅡ型の5αリダクターゼが多く存在するため、つむじは薄くなりやすい箇所です。

原因②遺伝

遺伝子を受け継ぎ、生まれつき5αリダクターゼの活性が高い人がいます。
こういった人よりも薄毛になりやすいので、とくに予防を心がけなければいけません。

両親や祖父母、とくに母方の親族にハゲている人がいる場合、その遺伝子を受け継いでいる可能性があります。

しかし、たとえ遺伝が原因であっても、予防策はほかにもあるので、抑えられるところで対応することは可能です。

原因③ストレス

ストレスが溜まると、自律神経が乱れ、血行不良を起こしやすくなると言われています。

発毛に必要な栄養素は、血液によって毛母細胞に届けられるので、血行不良が起きると十分な栄養が届かなくなってしまうのです。これは発毛しにくいだけでなく、毛髪が抜けやすい状態でもあるので、非常に悪い環境と言えます。

さらに過剰なストレスは、睡眠障害である不眠症につながることも…。

毛髪の成長には十分な睡眠も必要になるので、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

原因④生活習慣の乱れ

不規則な生活、睡眠不足、さらに食事の偏りなどは頭皮環境に悪影響をもたらします。

とくに重要なのは睡眠です。

就寝時に多く分泌される成長ホルモンは、細胞の活性化・新陳代謝の促進・毛髪の成長に大きく関係しているので、十分な睡眠が必要となります。

しかし不規則な生活や夜更かしは睡眠不足につながり、成長ホルモンの分泌を低下させる要因になることも…。

また、食事面に関しても、栄養バランスが偏ると発毛に必要な栄養素が届かなくなり、毛髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。ビタミンやたんぱく質、ミネラルを中心にバランスよく食べるよう、食生活の見直しもしてみましょう。

つむじが薄くなるのは男性だけではない

つむじハゲは男性に起こる症状ではなく、女性も例外ではありません。

つい目を背けたくなる悩みではありますが、女性のつむじハゲについて知識を得ることで、予防や早めの改善につながることも…！

男性同様、つむじハゲの原因やきっかけを知ることで正しい予防・対策を行いましょう。

つむじハゲに悩む女性はとても多い

女性によく見られるのは、広範囲に薄毛・ハゲの症状がおこる進行型のびまん性脱毛です。

しかし、男性型脱毛症(AGA)とよく似た、前頭部・頭頂部から薄毛が進行する女性男性型脱毛症（FAGA)を発症するケースも少なくありません。

主な原因は、加齢などにより女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になるからです。

「つむじハゲ＝おじさん、男性」というイメージは強いかもしれませんが、女性もまた、十分起こりえる症状の1つです。

髪を結ぶ習慣があると分け目がハゲやすくなる

髪を結ぶ、同じ分け目を続ける、といった行為は毛髪が抜けやすくなる原因になります。

これらの行為は頭皮が引っ張られ、血流が悪くなり、毛母細胞に十分な栄養素が届かなくなってしまいます。

とくに髪の長い女性は、髪の短い女性に比べ重みが増すので、その分、引っ張られる力は大きなり、さらに毛髪は抜けやすくなります。

休みの日は髪を下ろしたり、適度に分け目を変えたりすることで、緩和されるでしょう。

過度なダイエットも薄毛の原因に

食事を抜いたり、偏った食事を続けたりすると、髪の毛に必要な栄養が届かなくなります。

食事制限などによる過度なダイエットは、ときに健康被害がでることも…。

身体は、栄養を生命に関わる臓器から優先し送るので、髪の毛への栄養は後回しにされがちです。

そのため、髪の毛には十分な栄養が届けられず、どんどん細くなり、抜けやすくなります。

ダイエットのツケとして、分け目から薄毛が目立ち始め、つむじハゲへと進行してしまうのです。

高校生など若い世代でもつむじが薄くなることがある

ハゲや薄毛に悩むのは、なにも40代・50代以降に限ったことではありません。実際に、10代から悩んでいる人もいるのです。

「若ハゲ」という言葉がありますが、主な原因はホルモンバランスよりも生活習慣の乱れであることがほとんどです。

とくに多い原因は3つ。

夜遅くまでスマホでゲームしていたり、コンビニ弁当やお菓子ばかり食べて栄養バランスが偏っていたりしていませんか？

思い当たる節があるのなら、生活習慣を見直してみましょう。

つむじハゲ・薄毛を改善できる対策

つむじハゲ・薄毛は、放っておいても改善することはありません。

どんどん進行し、最悪の場合、手遅れになってしまうことだってあるのです。

しかし、普段の生活を見直したり、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、つむじハゲ・薄毛は改善できます。

手軽に始められる対策から、本格的な対策まで、6つの対策術を紹介！

「なにをやっても変わらない…」と決めつける前に、まずは実践してみましょう。

対策①マッサージなどのセルフケアを取り入れる

マッサージなどのセルフケアは、頭皮の血行をよくする効果が期待できます。

もともと、頭頂部は血流が悪く、側頭部や後頭部に比べ硬い部分です。

毛母細胞まで栄養がスムーズに届けられず、薄毛やハゲの原因になっているケースは少なくありません。

マッサージによって頭皮をほぐし、血行を促進することで、つむじハゲの改善につながるでしょう。

ただし、やり過ぎや間違った方法は頭皮を傷つけたり、悪化させたりすることもあるので、正しいセルフケアを心がけましょう。

対策②育毛剤を使う

発毛剤とは違い、医薬部外品の育毛剤は副作用の心配がないので、手軽に始められる薄毛対策の1つです。

そもそも、育毛剤の効果は2つあります。

つまり「これ以上の抜け毛を減らすこと」が育毛剤の効果です。

毛包がある以上、毛は生えてくるので、あとは育毛剤で太く強く育て、抜け毛を減らし、少しずつハゲている部分を目立たなくすることができます。

育毛剤の効果やおすすめの育毛剤についてはこちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

対策③AGA治療

薬の力を借りるのも1つの方法です。

AGA治療薬にはフィナステリド（プロペシア等）、ミノキシジル（ロゲイン等）が一般的に使われていて、薄毛やハゲの進行を防ぎ、太くて強い毛の発毛を促します。

AGAは放っておけば、どんどん進行してしまい、手遅れになってしまうことも…。

治療薬だけで大きな変化が期待できるので、「早く改善したい」「目に見える効果を実感したい」という人にとっても、頼れる存在となるでしょう。

AGA治療薬の効果や副作用について知りたい方はこちらもご覧ください。

対策④生活習慣を見直す

毎日行っているからこそ、生活習慣を見直すだけでも、ハゲ改善に大きな影響をもたらします。

生活習慣のなかで、意識してほしいのは「適度な運動」「良質な睡眠」「栄養バランスのとれた食事」「タバコ・アルコールの控え」の5つ。

とくにタバコとアルコールはどちらも、ジヒドロテストステロンの働きを阻害する亜鉛を消費させます。

つまり、喫煙・飲酒によって亜鉛が消費されることで、ジヒドロテストステロンは増え、薄毛を進行させてしまうのです。

タバコとアルコールを控えるだけでも、薄毛改善につながるでしょう。

生活習慣の改善による薄毛への効果についてさらに詳しく知りたい方はこちらも読んでおくといいでしょう。

対策⑤ストレスをためない

ストレスの蓄積は、自律神経を乱し、頭皮の血流悪化を招きます。

発毛に必要となる十分な栄養素が毛母細胞まで運ばれなくなると、毛髪は細くなったり抜けやすくなったりします。

これでは、せっかく生えても、一向に薄毛は改善できません。

ストレスを溜め込まないよう、ストレッチやウォーキングなど軽い運動を取り入れたり、趣味を見つけたりして、適度に発散するようにしましょう。

対策⑥同じヘアスタイルにしない

髪を結ぶ、分け目が同じといったヘアスタイルは、頭皮に大きな負担をかけます。

負担が大きければ抜け毛が増え、薄毛やハゲにつながるので、なるべく負担をかけないよう分散することが重要です。

おすすめの対策には…

などがあります。

ちょっとした心がけで、頭皮への負担は減らすことができます。

薄毛やハゲ対策にもなりますし、雰囲気を変えて気分転換にもなるでしょう。

なお、薄毛でも似合うヘアスタイルについてはこちらの記事で写真つきで紹介しています。薄毛でも、髪型一つで清潔感アップに繋がります。自分に似合う髪型を見つけてみてください。

つむじが薄くなってきた際に気になるQ&A

つむじが薄くなると、いろいろな不安や疑問がでてくると思います。

デリケートな部分でもあるので、人には相談しづらいこともあるでしょう。

そんな不安や疑問を少しでも解消するため、今回はよくある質問を集めてみました。

「こんな時どうしたら…」と1人で悩まず、一緒に解決していきましょう。

Q.これはつむじはげ？それとも思い込み？つむじはげの特徴とは

A.つむじはげは地肌の色・毛の生え方・つむじの巻き方で見分けることができます。

以下の場合はつむじはげの可能性が高いので注意が必要です。

Q. 生まれつきつむじが薄くても薄毛対策は有効？

先天性の場合、薄毛対策をしても効果はあまり期待できません。

生まれながらにして髪の量が少ないだけで、決してハゲているわけではありません。

髪の本数には個人差があるので、多い人もいれば少ない人もいます。

ヘアスタイルを工夫したり、ウィッグをかぶったりするのもいいですし、どうしても気になって仕方がない場合は自毛植毛を検討するのも1つの方法です。

自毛植毛の効果やリスクについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

Q. まだ高校生なのにつむじはげになってしまった。これってどうすればいいの？

10代での抜け毛、薄毛に悩んでいる場合、若年性脱毛症を発症している可能性が高いです。

若年性脱毛症は、もともとAGAになりやすい体質の人がストレスや生活習慣の乱れなどにより、発症を早めているケースが多いです。

放置してしまえば確実に薄毛・ハゲは進行するでしょう。

しかし若年性脱毛症の場合、育毛剤やサプリ、AGA治療といった対策よりも、生活習慣を見直すことで改善されることがほとんど。

そのため、中年以降の薄毛・ハゲよりも改善しやすいと言われています。

まとめ｜つむじの薄毛・ハゲは改善できる！

つむじは血流が悪いうえにⅡ型の5αリダクターゼが多く存在するので、薄毛やハゲになりやすい部分です。

分け目を変えたり、帽子やウィッグなどで隠したり、いろいろな対策はありますが、根本的に改善できればそういった手間もなくなりますし、不安も解消されるでしょう。

つむじの薄毛・ハゲの原因は、

以上、4つが考えられます。

まずは、ストレス発散と生活習慣の見直しからはじめ、それでも改善されない・進行する場合はホルモンバランスに原因があるのかもしれません。

その場合はAGA治療が効果的なので、専門医に相談してみることをおすすめします。

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