自毛植毛とは、自分の後頭部や側頭部などのAGA(男性型脱毛症)の影響を受けていない部分から摘出したドナー(地毛)を薄毛部分に移植する治療方法です。
確実な効果があると認められた治療方法であり、自分の毛髪を移植するので、体が拒絶反応を起こす心配もありません。
しかし、その効果はどれくらい続くものなのでしょうか?
この記事では、自毛植毛が10年後どのような状態になっているのかについて解説します。
自毛植毛の平均寿命は何年?

自毛植毛の平均寿命は約2ヶ月間と言われています。
しかしこれは、初期脱毛の影響であり、自毛植毛手術後は毛髪が短い状態で抜け落ちてしまうためだと考えられます。
しかし毛髪が抜け落ちても、毛根が定着していれば新たなヘアサイクルが形成され、移植前の毛髪が移植後でも同じように生えてくると言われています。
また、自毛植毛に関わらず一般的なヘアサイクルは男性の場合約3~5年とされています。
毛根が健在である限り、抜けたらまた新しい毛が生えてくる準備が出来たというサインなので、10年後であれば自毛植毛によってリセットされたヘアサイクルは整い切っているでしょう。
自毛植毛が定着するまでの期間はどれくらい?

自毛植毛が完全に頭皮に定着し、生えそろうまでの期間は約1年間と言われています。
最初の1ヶ月間は、後頭部や側頭部のドナー摘出のために刈り上げた部分をカバーせねばならず、ドナーの移植先では傷が完治していない状態になります。
そのため、見た目に多少の不自然さが出てしまうかもしれません。
また、それから数ヶ月間は自毛植毛手術によるショックロスの影響で、移植先周辺の毛髪が抜け落ちてしまう可能性があります。
自毛植毛手術後のカバーメンテナンスや、ショックロスなどの影響を考慮すると、自毛植毛が定着するまでの期間は一般的には1年間程度と判断できるでしょう。
自毛植毛の10年後の状態は?

自毛植毛の10年後の状態は、通常の毛髪と同様になっているでしょう。通常の髪の寿命は約2~6年といわれていますが、自毛植毛の場合も同程度です。
移植後は、次第に頭皮としっかり接着し、毛細血管も形成されるため、栄養も受け取れます。通常の髪と同様、寿命が訪れれば生え代わりが期待できるでしょう。
ただし、術後もAGA治療を怠らないように注意しましょう。
自毛植毛によって植毛した部分にはAGAの影響が見られなくなりますが、その周辺の毛髪は引き続き受けてしまいます。
現時点では気にならない部分でも、時間の経過と共にAGAが発症すると薄毛になる恐れがあります。
自毛植毛後も引き続きAGA治療を怠らないことを心がけることで、10年後も自然な毛髪状態を維持し続けられるでしょう。
自毛植毛の10年後の状態についてのまとめ

今回は、自毛植毛の10年後の状態について解説していきました。
結論としては、
- 自毛植毛とは、AGAの影響を受けていない部分から摘出したドナーを移植する治療
- 自毛植毛の10年後の状態は、ごく自然な毛髪と変わらない状態になっている
- 術後もAGA治療を怠ってはならない
となります。
薄毛は治せる時代です。薄毛治療は早いほど効果も期待できるので、気づいたその時に動き始めることを強くオススメいたします。