植毛のデメリット8選|後悔する前に要確認!メリットやAGA治療と比較して紹介

2024年4月22日

植毛のデメリット8選|後悔する前に要確認!メリットやAGA治療と比較して紹介

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MOTEO 編集部
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YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

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「薄毛」で悩む人には、どんな治療の選択肢があるのか、またそれぞれの治療法についてメリット、デメリットについて当然気になるところです。

AGA治療にはいろいろありますが、ここでは、治療の効果を実感しやすいと言われている「植毛」について、とくに知りたい「デメリット」に焦点をあてて説明します。

「メリット」や、他のAGA治療についても比較しながら紹介していくので、これから植毛を受けたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

自毛植毛のデメリット8選

植毛のデメリット

「効果を実感したい」「薄毛を根本から治療したい」と考える方に注目されている自毛植毛ですが、植毛のデメリットをしっかりと理解した上で治療を選択することが大切です。

植毛のデメリットは主に以下のとおりです。自毛植毛を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

  • 初期費用が高い
  • 効果が実感できるのは半年から1年後
  • 治療が遅いと効果が出にくい
  • 後頭部の髪は刈り上げることもある
  • 生着するのは移植した髪の8割程度
  • 移植の回数・本数には制限がある
  • 仕上がりは医師と看護師の技量次第
  • 術式によっては傷や痛みが残る

初期費用が高い

費用

大きなデメリットとしては、費用が高いことです。自毛植毛は、薄毛治療の中でも高額な治療法の一つです。

自毛植毛の治療費は、クリニックによって異なりますが、数十万円〜数百万円前後になることも珍しくありません。自毛植毛の医療費は保険適用外のため全額自己負担です。自毛植毛の平均契約金額はおよそ100万円となっており、他のAGAの治療方法と比較しても高額です。

しかし、治療費に関しては、1回あたりの費用だけでなく、トータルコストでの比較が大切です。継続的な治療やメンテナンスにかかる費用が積み上がると、大きな負担となっていくからです。

自毛植毛の治療は1回で完了できるので定期的なメンテナンスや継続治療を行う必要はありません。そのため、内服・外用薬治療やカツラ・ウィッグにかかる費用に比べて、トータルで安く抑えられるケースもあります。長期的な視点で費用を比較した場合は、自毛植毛のコストのほうが安いこともあります。

効果が実感できるのは半年から1年後

カレンダー

自毛植毛は、基本的に半年から1年という長い期間をかけて行う薄毛治療です。

施術から1週間ほどで移植毛が生着し、およそ5ヶ月後にやっと発毛を実感することになり、1年後にある程度の長さが生え揃う、といったような経過をたどります。

毛髪のライフサイクルはゆっくりなので、自毛が自然に生え揃うまでには、どうしても1年程度の時間がかかってしまいます。

そのため、「毛髪が増えた」と実感するまで、時間のかかる治療と言えるでしょう。

治療が遅いと効果が出にくい

効果が出にくい

自毛植毛は、治療を始めるのが遅いと効果が得にくい場合があります。

治療を始めるのが遅いと

  • 薄毛の範囲が拡大する
  • 移植できる毛髪が少なくなってしまう
  • 治療に必要な費用がかさむ

といったデメリットがあります。

進行性の薄毛の場合、時間の経過とともに薄毛の範囲は拡大していきます。

初期の薄毛のとき、範囲が狭ければ、密度の濃い移植ができるので、効果的な薄毛改善が期待できます。一方、薄毛の症状がすすみ、薄毛の範囲が拡大すると、効果的な改善が難しくなります。薄毛の範囲が広ければ、移植密度が薄くなってしまう場合があるからです。そのため、自毛植毛は早めの治療が効果的といえます。

治療開始が遅い場合、薄毛の範囲が拡大してしまうと、移植に必要な毛髪の本数が増え、手術費用もかさみます。自毛植毛手術の費用は、移植する毛髪のグラフト(株)単位で費用が加算されますので、移植するグラフト数が少ないほど費用は安く済みます。移植するグラフトを少なくするためには、薄毛の範囲が拡大する前に治療を開始することが大切です。

後頭部の髪は刈り上げることもある

後頭部の髪

自毛植毛は、施術前にドナーとなる後頭部の髪を刈り上げます。メスを使わずにドナーとなる毛髪を採取するため、髪を刈り上げる場合が多いのです。大手の植毛クリニックが採用している術式では、後頭部の広い範囲から間引きするように毛根を採取していきます。

毛根を採取する際、髪の毛は1mm程度まで刈り込んでおく必要があるのです。

生着するのは移植した髪の8割程度

生着するのは移植した髪の8割程度

自毛植毛で移植した毛髪は、すべてが生着するわけではありません。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によれば、自毛植毛による生着率は82.5%で、平均的な自毛植毛手術であれば、100株移植しても8割程度しか生着しない計算になります。

移植の回数・本数には制限がある

移植の回数・本数には制限がある

自毛植毛には、移植回数や本数に制限があります。一般的には生涯で自毛植毛が可能な回数は3〜6回、本数は10,000〜15,000本程度とされています。移植に必要な毛根を確保するためには、一定期間を空けてから再度移植をする必要があります。

また、一度に多数の毛根を移植すると生着率が低下する可能性が高くなるため、本数にも制限が設けられています。

自毛植毛は、移植回数や本数に限界があるというデメリットがあります。

仕上がりは医師と看護師の技量次第

仕上がりは医師と看護師の技量次第

自毛植毛は非常に高度な技術を要する外科手術です。そのため、移植毛の生着率や術後の効果は、施術を行う医師の技術力で大きく異なります。

確かな技術を持つ医師や看護師なら良好な結果が得られますが、その分クリニックや医師選びがとても重要となるでしょう。

術式によっては傷や痛みが残る

術式によっては傷や痛みが残る

自毛植毛は、術式によって痛みや傷が残る場合があります。

メスを使って頭皮を切り取る従来型のFUSS式の自毛植毛では、痛みや傷が残りやすく、術後のダウンタイムも長めになります。FUSS式では、グラフトを採取するために帯状に頭皮を切り取るため、身体への負担が大きく、術後も痛みが続きます。また、切り取った部分は縫合するため、縫合した部分が傷として残りやすくなります。

自毛植毛にはFUE式という最新の術式があります。FUE式の自毛植毛なら、痛みや傷が残りやすいというデメリットを解消できます。FUE式はメスを使わないため、痛みや傷が残りにくく、術後のダウンタイムも短いという特徴があります。メスではなくパンチブレードという機械を使って毛根の組織を1つ1つ丁寧にくり抜く方法であるため、頭皮を切り取ったり縫合したりする必要がありません。

自毛植毛のメリット5選

植毛のメリット

植毛には、自身の髪を移植する自毛植毛と、人工の毛髪を用いる人工毛植毛があります。

人工毛は、1度の手術の費用が安く、範囲や毛量の制限なく移植ができる一方、頭皮トラブルなどの副作用が起こりやすいため、今はほとんど行われていません。

ほかにも、デメリットとして、定着率が低いため定期的なメンテナンスが必要になる、人工植毛後に自毛植毛に切り替えるのが難しい、などが挙げられます。

自毛植毛のメリットは主に以下のとおりです。自毛植毛のメリットを1つずつ見ていきましょう。

  • 半永久的に生え変わる
  • 拒絶反応が起こりにくい
  • 自然な仕上がりでヘアスタイルは自由
  • 通院やメンテナンスが不要
  • 毛が生えていない箇所も発毛できる

半永久的に生え変わる

半永久的に生え変わる

移植して生着した髪の毛は、自然に抜け落ちた後も再び新しい髪が生えてきます。また、薄毛の影響を受けにくい後頭部(まれに側頭部)の髪の毛をドナーにして移植するため、治療後再び脱毛症になって抜け落ちる心配もありません。

薬による治療の場合、毛根が死滅した部分から毛が生えてくることはありません。また、毛根が残っている場合でも充分な毛量には回復することは少ないです。

自毛植毛なら、薄毛になった部分も移植により生着した髪が半永久的に生え変わり続けるため、薄毛の症状を根本から改善できる治療法だと言えるでしょう。

拒絶反応が起こりにくい

拒絶反応

自毛植毛なら、自分自身の髪を移植するため、拒絶反応が起こることはほとんどありません。術後の傷や痛みも少なく、ダウンタイムもほとんどないので手術は日帰りで受けることができます。翌日からは、普段通りの生活に戻れます。

薬による治療の場合、稀に副作用のリスクがあります。長期継続的に薬を使うことに対し不安を感じる方も多いです。

植毛の場合、術後に一時的な傷や痛みが残る場合もありますが、数週間程度で回復する場合がほとんどです。

自然な仕上がりでヘアスタイルは自由

ヘアスタイルは自由

自毛植毛後に生着した毛髪は元の毛髪と同じように扱えます。洗髪や散髪はもちろん、タオルドライやドライヤーもOKです。

さらには、パーマをかけたりヘアカラー・白髪染めもできるので、ヘアスタイルを自由に楽しめます。

ヘアスタイルが決まるので、自分に自信が持てるようになり、全身のおしゃれも存分に楽しめるようになります。

通院やメンテナンスが不要

通院やメンテナンスが不要

自毛植毛は移植後のメンテナンスが不要です。

使用を止めると症状が進行してしまう内服・外用薬を使った治療や、メンテナンスが必要なカツラ・ウィッグと大きく異なる点です。

長期的な視点で考えれば、通院やメンテナンスの必要がないことはかなり大きなメリットです。治療に必要な総費用を抑えることができるからです。

自毛植毛は、内服・外用薬やカツラ・ウィッグと比べると一度にかかる費用は高額に見えます。しかし、自毛植毛は継続治療の必要がないので、総費用を安く抑えられるケースもあります。定期的な通院や日々の手間暇もないため、毎日をとても楽に過ごせます。

毛が生えていない箇所も発毛できる

毛が生えていない箇所も発毛できる

自毛植毛は毛髪を生み出す細胞ごと移植するため、すでに毛髪がすべて抜け落ちてしまった箇所や、けがや火傷の跡などの毛が生えなくなった箇所に植毛することも可能です。

また、おでこの生え際に植毛して、生まれつき広い額を狭めたり、ヘアラインの形を整えたりする施術などもあります。

人工毛による「増毛」は、自分の毛髪に人工毛を巻きつけてボリュームアップを図るため、髪が全く生えていない部分に増毛は不可能です。毛根が死滅した部分には薬も効かないため、自毛植毛は髪が生えていない部分に発毛させることができる唯一の治療法といえます。

自毛植毛の副作用やリスク

自毛植毛の副作用やリスク

自毛植毛は自分の毛髪を移植するため、重篤な副作用が起きることはありません。ただし、外科的処置を行うため、リスクや副作用が皆無ではありません。ここでは、自毛植毛の副作用やリスクについてくわしく見ていきます。

リスク・副作用

リスク

薄毛の悩みを解消する、理想的な方法と言える自毛植毛。では、実際に起こり得る副作用やリスクには、どのようなものがあるのでしょうか?確認していきましょう。

ショックロスの可能性

自毛植毛の術後3~4ヶ月の時期に、ショックロスという一時的な脱毛が起きる場合があります。植毛したばかりなのに脱毛が増えるため、大きなショックを受けてしまう方もいらっしゃいます。

ショックロスは、施術時の麻酔の影響によって『植毛した毛髪の周辺の毛髪』のライフサイクルが一旦リセットされることで起こると考えられています。しかし、はっきりした原因までは解明されていません。

ショックロスはあくまでも一時的な現象であり、しばらくすると脱毛は落ち着き、再び新しい毛髪が生えていきます。自毛植毛の術後には、ショックロスの可能性があることを知っておき、しばらく様子を見るようにしましょう。

痛みや傷が残る

外科手術である以上、移植毛を採取した部位や移植部分に痛み・赤み・腫れ・傷跡が生じます。

「自毛植毛は外科手術である」ことを知って、真っ先に痛みや傷跡が心配になった方は多いのではないでしょうか。しかし、痛みであれば痛み止めの服用、傷跡であれば術式や医師の力量によって軽減できます。

また、まぶたが腫れる可能性があります。「手術が行われるのは頭なのになぜ?」と思われるかもしれませんが、これは前頭部付近に自毛植毛を行った場合に起こり得る症状で、手術時に使う麻酔が原因と言われています。

あくまでも一時的な症状であり、多くは2~3日程度で治まります。

理想と異なる仕上がりになるケース

自毛植毛は、手術から1年ほど経過すれば移植毛が生え揃い、いろいろなヘアスタイルができるようになります。
ただし、手術前に医師との間で仕上がりのイメージに乖離があると、仕上がりに違和感が生じる可能性もあります。。

基本的に、髪の生え方は人ぞれぞれです。髪の生えている密度や向き、毛の太さ、毛量など、さまざまな要素が複雑に絡み合って、その人の髪型が形成されています。

自毛植毛は、その髪型をデザインする手術です。満足のいく自毛植毛にするためには、理想の仕上がりについて医師とイメージのすり合わせができることと、既存の髪に合わせて移植できる、技術力・経験の伴った医師選びが大切です。

自毛植毛後の「理想のヘアスタイル」を医師に具体的に伝え、両者の間での認識のズレを可能な限りなくしておきましょう。

術後に感染症を引き起こす可能性がある

植毛の手術後は、頭皮を清潔に保たないと、毛髪を移植する際に傷になった部分に雑菌が入って感染症を引き起こすリスクがあります。赤く腫れたり、傷が化膿したり、出血したりすることもあり得ます。

頭皮を清潔に保ち、植毛後の傷や腫れからも早く回復できるようにしましょう。

植毛手術後の注意点

注意点

自毛植毛では面倒なアフターケアはほとんど必要ありませんが、移植した毛髪の定着率を高めるために、生活面で注意したいことがあります。

術後1週間は洗髪に注意する

術後翌日から1週間までは、移植した毛根がまだ定着していないため、シャンプーのしかたによっては毛根が抜ける可能性があり、注意が必要です。 直接シャワーをかけないように移植部以外の所にシャワーを当て、移植部をお湯で、流すように洗います。 シャンプーは水で薄め、移植部の周辺を洗いましょう。爪を立てる・力強く擦る・熱いお湯で洗う・シャワーの水圧を強くするなどは、頭皮にダメージを与えるため、控えるようにしましょう。ほどよい力で、かつ清潔を保つよう慎重に行いましょう。

患部の摩擦・圧迫は避ける

移植した部位やクラフトを採取した部位などはとてもデリケートになっています。爪でひっかけたりしないよう注意してください。洗髪時にゴシゴシと頭皮をこすって洗ったり、強い力で圧迫したりするのは、頭皮のダメージになるので避けてください。

飲酒や喫煙などの生活習慣に注意

過度な運動や飲酒などの血行を促進させる行動、喫煙などの血流を阻害する行動はなるべく避けましょう。強いブラッシングや直射日光もダメージになりかねないので、極力避けるようにしてください。

頭皮の環境が悪くなれば、抜け毛の原因になるため、生活習慣に気を付けて髪に良い生活を心がけてください。栄養の偏りのないバランスの良い食事、適度な運動、飲酒・喫煙を控える、正しいヘアケアなどで髪を労わることが大切です。

そもそも植毛って?増毛との違い

増毛との違い

植毛は、薄毛になった部分の頭皮に直接髪を植え付けていく薄毛改善方法です。

一方増毛とは、自分以外の毛を用いて人工的に髪を増やす方法です。増毛には以下のような方法があります。

  • カツラ・ウィッグ(部分カツラと全頭カツラ)
  • 地毛に人工毛を結び付けてボリュームアップする結毛法
  • 髪に糸を編み込み、その土台の上にウィッグを装着する編み込み式

植毛は手術が必要ですが、長期で薄毛を改善する方法。増毛は根本を改善するわけではなく一時的な薄毛のカバー方法だと言えます。

植毛の種類

植毛

植毛にはいくつかの手法があります。どの手法を選ぶかによって得られるメリットとデメリットが異なるので、自分に合った自毛植毛法を見つけましょう。

今回は日本でも一般的に行われているストリップ法(FUT)、ダイレクト法(FUE)、ニードル法(Choi式)、スマートグラフト法の4つの手法について紹介します。それぞれの特徴や仕組みを抑え、後悔しない選択をしましょう。

  • FUT法
  • FUE法
  • ニードル法
  • スマートグラフト法

1つずつ詳しく解説します。

ストリップ法(FUT)

ドナー採取からスリット作成、そして移植の3ステップの工程を要する植毛法です。

はじめに後頭部の毛髪部分をメスで短冊状にまとめて切り取り、ドナー採取を行います。切り取った箇所は皮膚を上下に引っ張り、糸やホッチキスなどで縫合します。

この時にできる縫合部分には、一生毛が生えてきません。髪の毛で隠すこともできますが、一文字の傷跡が一生残る覚悟は必要です。

そして採取したドナーを1本毛、2本毛、3~4本毛とマイクログラフト単位まで切り分け、メスで作った小さなスリットにピンセットで埋め込みます。

FUTで採取するドナーにはさまざまな種類の毛髪があるため、より良い状態のものを選ぶことが可能です。そのため生着率は比較的高く、多くのクリニックで採用されています。

メリットデメリット
・手術時間短い
・生着率が高い
・他の施術よりもリーズナブル
・縫合部分には毛が生えてこない
・術後、強い痛みを感じやすい

ダイレクト法(FUE)

ドナーを採取し、作成した毛穴に移植する植毛法です。

大まかな流れはFUTと似ていますが、FUEは特殊な用具を使うことで切らない自毛植毛ができます。

1mm前後の口径のチューブ型のパンチを利用しマイクログラフトを医師によって採取します。移植毛は毛包から採取するので株分けする必要がありません。また、メスを使わないので縫合の手間も省けます。

移植したい箇所に医療機器で小さな穴を開けて、空気圧を利用しながら採取したドナーを植えつければ完了です。FUEは株分けや縫合の必要はありませんが、毛包を1つずつ採取し移植するため、FUTよりも手術時間は長くなります。

メリットデメリット
・手術跡が目立たない
・仕上がりがキレイ
・術後の痛みが少ない
・手術時間が長い
・大量植毛に向いていない(クリニックによっては可能)

ニードル法(Choi式)

1992年に韓国で誕生した植毛法です。

ニードル法は穴開けと植え込みを同時に行うことができるので、工程が少なく効率のいい治療といえます。また、移植毛は細い一本毛が対象となり、生え際など目立ちやすい部分も自然な仕上がりになります。

しかしニードル法は1本1本の植毛となるので、FUTやFUEよりも時間がかかる植毛法です。

植毛の定着率は、株分けとグラフトの移植をいかに早くできるかが鍵となります。そのため広範囲への移植は難しいうえに、医師やスタッフの負担は増えるので他の植毛法よりも高額になりやすいです。

メリットデメリット
・工程が少ない
・移植の跡が目立ちにくい
・自然な仕上がりになる
・他の施術よりも高額
・ショックロスが起こる可能性が高い
・生着に時間がかかる
・手術時間が長い
・大量植毛に向いていない(クリニックによっては可能)

スマートグラフト法

スマートグラフト植毛法は、新鮮さを保持する機能がついた特別なドリルを用いて、採取した毛髪を直ちに冷却保存する手法となります。

毛根細胞を新鮮な状態で移植できるため、生着率が高い特性があります。

また、毛髪を迅速に吸引するため出血が少なく、傷の治癒も速いとされ、約24時間程度で完了するとされています。

メリットデメリット
・生着率が高い
・出血が少なく、傷の治癒も速い
・約24時間程度で完了
・他の施術より高額になる
・日本での導入から時間が経過していない(実践したクリニックが少ない)

人工毛植毛

人工の毛髪を使用するので、ドナー(植毛のもとになる髪の毛)の量を気にすることなく好きなだけ移植ができます。密度や長さにも制限はありません。移植する髪の毛(ドナー)を採取する必要がないので、ドナー採取にともなう痛みもありません

また、ドナー採取をしなくてよいので時間も自毛植毛に比べてかかりません

しかし、人工毛を植毛した場合、体にとって人工毛は異物にあたるので拒絶反応として炎症を起こす可能性があります。体の免疫システムが体にとって異物なものと判断し、それを体外に追い出そうという作用が働くと、せっかく植毛しても少しずつ抜け落ちてしまう点や、切れ毛が起こった時に根元だけ皮膚に残ってしまう、という点があげられます。

植毛以外の増毛方法

外用薬・内服薬

AGA治療をこれからはじめる人や、費用面に不安がある人、そもそも毛量自体が少ない人は自毛植毛はおすすめしません。植毛以外の増毛法についてそれぞれ解説します。

外用薬・内服薬でのAGA治療

AGA治療をこれからはじめる人には、まずはミノキシジル、プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)といった治療薬による方法がおすすめです。

ミノキシジルは、血管を拡張して血液の流れを増やすことによって、毛根に栄養を供給することができます。プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害できます。

日本皮膚学会のAGA治療ガイドラインでは、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)などの内服薬や、ミノキシジルを用いたAGA治療を推奨としています。AGAの治療は、内服薬や外用薬を用いて治療することが第一選択です。

かつらやウィッグ

薄毛が気になる人の中でも特に「かつら」や「ウィッグ」の着用をおすすめしたいのは、部分的に髪のボリュームを出したい人やスタイリング・おしゃれを幅広く楽しみたい人。また、抗がん剤治療など医学的な理由で髪の毛が抜けてしまい、それらをカバーする目的がある人です。

自毛植毛のメリットとデメリットを比較

診察

ここまで、自毛植毛についてのメリット、デメリットについてお伝えしてきました。

まとめると以下のとおりです。

メリットデメリット
・半永久的に生え変わる
・拒絶反応が起こりにくい
・自然な仕上がりでヘアスタイルは自由
・通院やメンテナンスが不要
・毛が生えていない箇所も発毛できる
・初期費用が高い
➡トータルコストでは一概に高いとは言えない

・効果が実感できるのは半年から1年後

・治療が遅いと効果が出にくい
➡薄毛の範囲が拡大する前に治療開始する

・後頭部の髪は刈り上げることもある

・生着するのは移植した髪の8割程度

・移植の回数・本数には制限がある

・仕上がりは医師と看護師の技量次第  
➡医師選びや医師とのイメージの共有も大切

・術式によっては傷や痛みが残る
➡ただし、一時的なもの

自毛植毛についてはデメリットとされる点も多いものの、人によってはそれを補うだけの大きなメリットを享受することもできます。これからAGA治療を受けたい、植毛に関心があるという人はこれらを照らし合わせてご自身の髪の状態に合った治療法を選んでください。

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