植毛手術にダウンタイムはある?痛みやかゆみの対策やケア方法を徹底解説

2024年4月21日

植毛手術にダウンタイムはある?痛みやかゆみの対策やケア方法を徹底解説

この記事を書いた人

MOTEO 編集部
MOTEO編集部

MOTEO 編集部

YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

PR

薄毛対策のひとつである植毛手術。主流である自毛植毛は、自分の髪の毛を薄毛部分に移植する言わば、髪の毛のお引越し。
薄毛や抜け毛で悩んでいる人にとって、ぜひ知っておきたい治療方法です。

植毛は外科手術にあたるため、手術後のダウンタイム期間にはさまざまな症状が現れます。

植毛後のダウンタイムについて、おもな症状や回復への対処法などを紹介します。

日本人男性の実に3人に1人が悩んでいるという「薄毛」。

薄毛治療のうち、投薬治療やメソセラピーなど試した結果、どれも満足な効果が得られず植毛にのぞむという人も多くいます。

植毛治療には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

植毛治療のメリット

  • 自然な仕上がりになる
  • 拒絶反応などが起こりにくい
  • 定着率が82.5%以上と高い
  • 基本的にメンテナンス不要
  • 植毛した髪は定着すれば永続的に生え変わる

植毛治療のデメリット

  • 費用が高い
  • ドナー採取の際や術後、痛みを感じることも
  • ショックロスが起きる可能性がある

植毛手術にダウンタイムや痛みはある?

植毛手術は、薄毛や生え際の後退の問題を解決するための一つの選択肢です。

しかし、手術には痛みが伴うという事実があり、それが多くの方々の不安を引き起こしています。

ここでは、植毛手術中と手術後の痛みについて説明します。

手術中や術後の痛み

施術中は麻酔を使うので基本的に痛みはありません。

植毛手術を終えて麻酔が切れると、切除した場所に痛みを感じるようになるため、鎮痛剤などを服用します。

ただし、植毛手術も皮膚を切除する治療法である以上、痛みがゼロというわけではありません。

植毛手術はダウンタイムが短い

自毛植毛の手術は、ダウンタイムが短いという特徴があります。

具体的な期間を挙げると、約1~2日程度。

自毛植毛の手術後は、安静にすることが義務付けられますが、手術から2日経てば日常生活を送ることができます。

 ただし、傷の治癒や施術箇所の定着の早さには個人差があり、人によっては少し長引くことがあります。ダウンタイムには、腫れや軽い痛み、かゆみ、かさぶたなどの症状が起こりやすい期間となります。

植毛治療のダウンタイムとは

安全性や成功率が高い自毛植毛手術ですが、移植した部分には傷ができるため、その部分が治癒するまでは普段よりも気を遣って生活を送らなければなりません。

ダウンタイムとは、手術を終えてから普段通りに日常生活が送れるようになるまでの時間のことです。痛みや赤み、腫れ、むくみ、内出血、などが回復して、普段通りの生活に戻るまでの期間を指します。

ダウンタイムの期間

自毛植毛の手術法には、FUT法やFUE法などがありますが、どちらの場合でもダウンタイムが短いという特徴があります。

FUT法の場合

FUT法は、AGAの影響を受けにくい後頭部の皮膚を10〜20㎝ほど帯状に切り取り、そこから移植する髪を採取して移植する方法です。

FUT法は後頭部の皮膚をメスで切り取って移植するため、麻酔が切れると皮膚を切った場所に強い痛みが発生する可能性が高い傾向にあります。手術後に傷口の消毒や抜糸が必要で、1〜2週間程度はダウンタイム期間です。

FUE法の場合

FUE法はメスを使わず、医療用のパンチで毛根をひとつずつ採取するため、体への負担や痛みを最小限に抑えられます。

傷が小さいため回復も早く、平均して1〜2日程度で傷が落ち着きます。

傷跡が残りにくいのもFUE法の特徴・メリットです。

外科手術である以上、多少の痛みが発生することがありますが、部分麻酔を用いるため、少ない痛みで施術を受けることができるとされています。

ダウンタイムの症状

美容整形や人工毛植毛などと比べると、ダウンタイムが短い自毛植毛ですが、人によっては短いダウンタイムの中にも何らかの症状が起こる場合があります。一般的には次のような症状があるとされています。事前に確認しておきましょう。

  • 麻酔切れによる痛み
  • 出血
  • 頭皮が腫れる
  • かさぶたやかゆみ
  • 一時的に抜け毛が増える

麻酔切れによる痛み

自毛植毛の手術を行うときには麻酔を使用しますが、手術が終わって麻酔が切れると多少の痛みを伴う場合があります。痛みの大きさは個人差がありますが、クリニックから鎮痛剤をもらうことができるため、痛みが気になる場合には薬を使用しましょう。

出血

手術が終わって間もなくのダウンタイム中には、傷口から出血する可能性もあります。

時間が経っても出血があるときには、清潔なタオルで傷口をおさえてください。

頭皮が腫れる

ダウンタイム中に頭皮が腫れるという症状もよく見られます。また、頭皮だけでなく目元周辺が腫れることもありますが、時間とともに落ち着いていきます。3日程度は様子を見て、それ以上腫れが長引くときにはクリニックに相談しましょう

かさぶたやかゆみ

手術後はしばらくして移植部にかゆみを感じることがあります。また、自毛脱毛の手術によってできた傷口が、かさぶたになるとかゆみを伴うこともあります。

かさぶたが気になると手で触りたくなりますが、治癒を早めるためにも極力触れないように注意しましょう。また、かさぶたによるかゆみがあるからといって掻いてしまうと、さらに傷ができてしまう可能性があります。かさぶたが剥がれた後は頭皮に赤みが残ることがありますが、赤みは徐々に消えていく傾向があります。

一時的に抜け毛が増える

自毛植毛には、「ショックロス」と呼ばれる施術後に一時的に抜け毛が増える副作用があります。移植部分の周辺の毛も一緒に抜けてしまうこともありますが、ショックロスは一時的なもので、しばらく経つと自然と新しい髪が生えてきます。

ダウンタイム中のケア方法

自毛植毛のダウンタイムの過ごし方によって、その後の定着の仕方が変わることもあります。余計な刺激を加えないようにし、安静に過ごしましょう。

刺激を与えないように注意

自毛植毛のダウンタイム中は、頭皮に刺激を与えないことが大切です。患部のシャンプーや、圧迫はもちろんNGですが、激しい運動なども避けましょう。

また、シャンプーや就寝時の枕などで患部に刺激を与えないよう注意することも大切です。

術後から2週間程度は普段よりも頭皮や髪の扱いに注意することが大切です。

かさぶたは剝がさない

植毛をしたときにかさぶたができたとしても、自分で剥がしてはいけません。無理やり取ると、出血する可能性があります。かさぶたを取ることで治るまでに余計に時間がかかることもあります。

また、かさぶたを取ると最悪の場合は移植した髪の毛が落ちてしまうケースもあります。毛根がしっかりと定着する前に抜いてしまうと、毛乳頭が残りません。これではせっかく植毛をしたのがすべてムダになってしまいます。

このようにかさぶたを取ると出血したり髪の毛が落ちてしまうことがあるため、無理に取らないほうが良いでしょう。

掻いたりこすったりしない

頭皮を掻いたり、ゴシゴシと掻くように洗髪する、タオルで強くこする など頭皮に負荷をかけると、かさぶたが剥がれたり、傷が開いたりして流血する恐れがあります。

そうなると、せっかく移植した毛根が定着する前に抜け落ちてしまい、新しい毛が生えてきません。

できるだけ頭皮に負担をかけない生活を心がけましょう。

帽子などを長時間被るのは避ける

長時間帽子を被りっぱなしにすると、汗で蒸れるのと同時に、頭皮から皮脂がたっぷり分泌されて、雑菌が繁殖しやすくなります。

頭皮環境が悪化すると、かゆみが強くなる可能性があります。

帽子を利用するのであれば、小まめに帽子をとったり、清潔に保つよう心がけましょう。

頭皮を清潔に保つ

適切なアフターケアを行わないと長引いてしまうだけではなく、定着率が下がってしまうこともあります。

自毛植毛手術の翌日からシャンプーができます。

毎日洗髪して毛穴の汚れをきちんと落とせば、頭皮環境の改善にもつながります。

適切な洗髪方法をしっかり理解して、毛髪の定着率アップにつなげましょう。

ダウンタイム中の頭の洗い方

水圧が強すぎるシャワーや熱いお湯は頭皮の負担になります。

水圧は弱めにして、手などをあててワンクッションおくようにして流します。

シャンプーは直接頭にかけるのではなく、まず手の平を使ってしっかり泡立てます。

泡を頭皮にのせたら、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。

シャンプーはすすぎ残しがないようにしっかり洗い流します。

シャンプーのあとはタオルで髪全体を包み込み、摩擦が起きないよう、そっと水分を拭き取ってください。このとき、ゴシゴシと力を入れるのはNGです。

タオルドライでしっかり水分を取ったら、最後にドライヤーで乾かします。

飲酒・喫煙を控えて生活習慣を整える

飲酒・喫煙 アルコールは血管を拡張させ、血流を促進する作用があるため、痛みや腫れ、内出血などの炎症を悪化させてしまいます。 ダウンタイム中の飲酒や喫煙はできるだけ控えましょう。

術後1週間は安静に過ごす

自毛植毛の手術後、激しい運動は避けるべきです。

激しい運動により血圧が上昇すると、頭皮の出血や腫れが増え、移植毛の生着を妨げる可能性があります。

また、汗をかくと頭皮の清潔さが保てず、感染症のリスクが高まります。

特に、手術直後の1週間は安静に過ごすことが重要です。

医師からの指示を守る

植毛は医療行為のため、自己判断するのは危険です。

術後、頭皮の傷からの出血が明らかに多かったり、痛みやかゆみが強かったり、苦痛を伴う場合にはすぐに医師にご相談ください。

術後が順調であれば、あまりにも多い出血や強過ぎる痛み・かゆみが起こることは、ほとんどありません。

手術したから、きっとこういうものだろう
邪魔になるから包帯を外そう
かゆみがあるから市販の薬を使おう

などの自己判断は、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。

手術後の違和感は、必ず手術をした担当の医師にご相談ください。

また、手術後の生活やケアのことで医師から指示があった場合は、必ず守ることが大切です。

自宅で痛みが出たときの対処法

手術をおこなってから傷跡が回復するまで、自宅にいるときに痛みが出たらどうしたらいいのでしょうか。1つずつ見ていきましょう。

寝るときの痛み

寝るときの痛みは痛み止めを服用することで気にならなくなるケースがほとんどです。FUT法の場合、1日から2日もすれば気にならなくなることもあります。

入浴中の痛み

植毛手術をおこなった場合、一定の期間は入浴が禁止されています。

シャワーで身体を流す程度にして、、傷口が濡れるのは避けましょう。手術の方法によっては、頭を洗ったときに傷口が染みることもありますが、だんだんと気にならなくなる程度の痛みであることがほとんどです。

患部への刺激による痛み

FUT法をおこなった場合、「傷跡が引っ張られて痛むのではないか」と心配なこともあると思います。

痛み止めでコントロールすることが可能なので、それほど心配する必要はありません。

植毛後のダウンタイムは安静にして過ごす

現在主流となっている発毛法は自毛植毛となっており、移植した場所の髪の毛が抜け落ちても、再び生えてくるため、薄毛を根本から改善するには最適な治療法といえます。

自毛植毛は、安全性や成功率が高いものではありますが、頭皮を移植して皮膚組織を埋めこむ手術です。もちろん移植した部分には傷ができるため、その部分が治癒するまでは普段よりも気を遣って安静に生活を送らなければなりません。

ただし、安静とは寝たきりになることではありません。

頭皮に刺激を与えず、過度な運動や飲酒、喫煙を避けることが重要な安静の一環となります。