一般的なAGA治療に用いられる内服薬では性機能の低下などの副作用、外用薬では肌荒れなどの副作用が起こることもあるといわれています。
今回は従来のAGA治療薬を用いずに治療を行う「ナチュラルAGAクリニック」のドクターにお話を伺いました。
ナチュラルAGAクリニックは医薬品に頼らないAGA治療を取り入れています。
従来の治療薬を用いたAGA治療とは違う、新たな選択肢の可能性について迫ります。
今までのAGA治療に潜むリスク
編集部
Designation–今回のインタビューのテーマは「AGA治療のリスク」です。ナチュラルAGAクリニックでは、医薬品を使わないAGA治療をされているとお聞きしました。治療薬の副作用にまつわる話や、リスクの少ないAGA治療を実現させる手法についてお聞きできればと思います。
ナチュラルAGAクリニック
Designationよろしくお願いします。
編集部
Designation–まずは現状のAGA治療に対する課題を教えてください。
ナチュラルAGAクリニック
Designationやはり治療薬に副作用があることです。元々一般的な投薬治療を行うAGAクリニックのドクターとして勤務していたのですが、妊活中の方など副作用を理由に治療を断念される方も多くいました。
編集部
Designation–AGA治療薬にはどのような副作用があるのでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation例えば内服薬による性機能の低下や、外用薬による肌荒れなどを起こす可能性があります。また、髪の毛の量をキープしたいと考えている間はずっと治療薬を使い続けなければなりません。長期的に使用すると、乳房肥大など体つきが女性らしくなってしまう副作用が見られる方もいます。
編集部
Designation–短期的な副作用ももちろんそうですが、「使い続けなければならないこと」も課題でもあるのですね。
ナチュラルAGAクリニック
Designationもちろん、現状のAGA治療自体も発毛効果が期待できる方法として確立されていますので、決して悪いものではありません。
実際、各クリニックで多くの実績やノウハウが蓄積されており、効果を信頼しやすいのが医薬品によるAGA治療のメリットでしょう。ただ、副作用が起こる可能性を許容した人しかAGA治療を受けられないことは、AGA治療の課題のように感じます。
編集部
Designation–なるほど。副作用の出る恐れの少ない選択肢として、医薬品を使わない治療の話につながってくるわけですね。
医薬品を使わない治療を始めた理由
編集部
Designation–副作用のリスクを考えたうえで、貴院では医薬品を使わない治療を取り入れているとのことですが、同じような手法で治療を行うクリニックは多いのでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designationいえ、日本ではまだ一般的ではありません。
編集部
Designation–まだ一般的ではないなかで、医薬品を使わないAGA治療に着目されたのはなぜでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designationきっかけは2017年に日本皮膚科学会が発表したガイドライン※です。ガイドラインでは、低出力レーザー治療とアデノシンの外用が推奨度B(行うよう推奨する)に定められていました。また、科学的なエビデンスも認められてきたこともあり、AGA治療の新しい選択肢として取り入れようと考えました。
※日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
編集部
Designation–2017年から推奨され始めた治療法とのことで、新しさに不安を感じることはなかったのですか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation日本では2017年に認められましたが、決して歴史の浅い治療法ではありません。海外を中心として臨床研究が行われ、「発毛効果がある」と確認されている背景もありましたので、安心して始められるものだと考えました。
編集部
Designation–実際に「医薬品を使わないAGA治療」を目的に来院される患者様にはどのような方が多いですか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation以前AGA治療をしていて副作用を感じている方や、AGA治療をしたくても副作用のある治療薬を長期的に使うことに問題意識を持っている方が来られます。
編集部
Designation–過去にAGA治療をしていた方と初めてAGA治療に来られる方では、どちらの割合が多いですか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation他院から来られる方が4割程度、当院で初めて治療される方が6割程度といった所感です。
編集部
Designation–なるほど。AGA治療を続けるなかで副作用に問題意識を持った方以上に、副作用を懸念して治療に踏み出せなかった人も多いのですね。
ナチュラルAGAクリニック
Designationそうですね。副作用で悩む患者の割合は少ないといわれることもあります。しかし、男性の3人に1人はAGA患者といわれているなかで、副作用を気にする割合が例え数%であったとしても、かなりの人数になります。そのような人々が安心して来られる場所を作りたい思いで開院しました。
医薬品を使わない治療で実現できることとは
編集部
Designation–次に「医薬品を使わないAGA治療」の効果について聞かせてください。
ナチュラルAGAクリニック
Designation発毛が見られるまでの期間は、医薬品による治療とほとんど変わりません。結局のところ、ヘアサイクルを整えるという発毛原理はどちらも同じだからです。発毛効果については比較した研究がなく、はっきりとした違いはお伝えできません。
編集部
Designation–医薬品を使わない治療法の場合、患者様の費用感や治療目的などの違いに合わせた提案はどのようにしているのでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation症状がそこまで進行していない方であれば、低出力レーザー(特殊なレーザー光を頭皮に照射して発毛を促す治療法)やアデノシン(いわゆる薬用化粧品。頭皮に塗布することで薄毛を改善する効果が期待できる治療法)、サプリメントなどの選択肢から希望に合わせた治療を提供します。
重度の進行が見られる場合は、複数の治療法を組み合わせたプランが選ばれることも多いです。
編集部
Designation–治療には従来の副作用がないとのことですが、何かリスクなどはないのでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designationすでに他院で治療を行っている方であれば、急に医薬品を使わない治療法に切り替えると発毛が止まってしまうリスクがあります。
そのため、乗り換えで来られる方には、いきなり服用をやめるのではなく、徐々に薬を減らしていくことから提案しています。
編集部
Designation–実際に医薬品を使わない治療を始めてみて反響はいかがでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designationまだ開院して5ヶ月程度※なのですが、3ヶ月目くらいから髪の毛が生え始めている方も見られたりなど、効果を実感される声が徐々に増えてきました。とはいえ、治療効果が見られやすいのは6ヶ月以上経過したタイミングですので、引き続き慎重に経過を見守っていきます。
※2021年11月時
編集部
Designation–なるほど。これからの結果に期待ですね。
リスクの少ない治療を普及させていくには
編集部
Designation–医薬品を使わないAGA治療を行ううえで、課題はありますか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation日本でこの治療法を導入しているクリニックの少なさが課題ではないかと考えています。海外での活用実績やデータは十分な治療法なのですが、日本では臨床経験のある医師が少ないため、業界に浸透していかない側面があるのかと思います。
編集部
Designation–医薬品を使わない治療法を導入しているクリニックの少なさを気にされる患者様もいますか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation患者様から見ると馴染みのない治療ですので、気にされる方は多いですね。
当院では信頼してもらうために発毛原理やデータの説明、生えなかったときの返金保証などをしています。
わかりやすく伝えるために資料などもご用意したり、納得いくまで疑問にお答えしたりしていますので、最終的には治療法を信頼して通院される方が多いです。
編集部
Designation–もともと海外では一般的に取り入れられている治療法であるとのことでしたが、なぜ日本では医薬品を使わないAGA治療を導入するクリニックが少ないのでしょうか?
ナチュラルAGAクリニック
Designation日本のAGA業界の多様性がないことが原因ではないかと考えています。
例えばアメリカでは、AGA治療にも色々な選択肢があります。内服薬、外用薬に加え、レーザー治療や植毛などの治療を選ぶことが可能です。
編集部
Designation–今後医薬品を使わない治療の認知を広げていくためにどのようなことをしていきたいですか?
ナチュラルAGAクリニック
Designationまずは、当院が成功事例となることで治療法への理解を拡大させたいですね。医薬品を使わない治療は日本ではまだ新しい治療なので、治療実績を重ねていくことで業界にも浸透させていきたいと考えています。
編集部
Designation–最後に目指しているクリニック像やこれからの目標を教えてください。
ナチュラルAGAクリニック
Designation今までは、薬による治療を断念してしまった方や副作用を気にして治療に踏み出せなかった方に、効果のある手段を提供できていませんでした。
これからは当院がリスクの少ない治療を提供することで、困っている方がAGA治療を諦めないように手を差し伸べていきたいです。
また、経済的な面でハードルを下げていくことも目標のひとつです。多くの人にとってAGA治療がさらに手軽なものになって欲しいと考えています。
まとめ
今回は従来とは異なる治療を行うナチュラルAGAクリニックのドクターにインタビューいたしました。
医薬品を使わない治療について、取材でわかったことをまとめます。
- 副作用を理由にAGA治療に踏み出せなかった方も一定数いる
- 医薬品を使わないレーザーや薬用化粧品による治療は2017年からAGAのガイドラインで推奨されている※
- これから医薬品を使わないAGA治療を広めていくうえで、成功事例を作っていくことが重要
※日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」にて推奨度A(行うよう強く勧める)〜D(行うべきではない)のうちB(行うよう推奨する)
AGA治療には副作用が起こることもあり、それを懸念される方も多いことが現状の課題でした。しかし、最近では日本でも医薬品を使わない治療が認められています。
医薬品を使わないことも選択肢のひとつとして考えられるようになってきたのです。
AGAに悩んだとき、多くの選択肢から選べるようになればより多くの人が治療に踏み出せるかもしれません。
従来の医薬品を使った治療と、医薬品を使わない治療、それぞれのメリットとデメリットを比較したうえで、個々人がベストな選択をできる未来になることを期待しています。
▼この記事を見た方はこちらも見ています。
気になるポイント | 当てはまる方はこの記事をチェック! |
□AGAの原因って? | AGAの原因と対策|薄毛発症の理由はストレス?進行タイプごとに治療方法を解説 |
□AGA治療に効果はあるの? | AGA治療の効果や費用・期間を全まとめ!育毛・発毛までの全過程 |
□AGAの治療にかかる費用はいくら? | AGA治療の費用相場|薄毛治療は年間いくら?病院の通院期間や薬の保険適用について解説 |
□AGA治療の副作用は? | AGA治療の副作用|治療薬の種類、症状別の副作用と発現確率まとめ |
□AGA治療薬の種類は? | AGAの治療薬の種類|薄毛に効果があるのは塗り薬?飲み薬?プロペシア・ミノキシジルなどそれぞれの効果と副作用を徹底解説 |
□全クリニックからおすすめを知りたい! | AGAクリニックおすすめ人気ランキング2024全国版!口コミ・評判・体験談から薄毛治療の専門病院BEST22を決定 |
▼参考サイト
▼本サイトについて
- 広告医療ガイドラインの遵守
- MOTEOは2018年6月に施行された改正医療法を遵守し、医師の方に監修いただくなど、適切な情報をみなさまに発信できるようコンテンツ制作を行っております。詳しくは下記のページをご参照ください。
- 医療法における病院等の広告規制について
- 医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)等について
- 万が一、不適切な表現や誤りを見つけられましたら、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
▼近くのおすすめクリニックを今すぐチェック!
北海道・東北地方 | 関東地方 | 信越・北陸地方 | 東海地方 |
・北海道 ・青森 ・山形 ・秋田 ・岩手 ・福島 ・宮城(仙台) | ・東京 ・埼玉(大宮) ・神奈川(横浜) ・千葉 ・茨城 ・栃木 ・群馬 | ・富山 ・石川 ・福井 ・長野 ・新潟 ・山梨 | ・静岡 ・愛知(名古屋) ・三重 ・岐阜 |
近畿地方 | 四国地方 | 中国地方 | 九州・沖縄地方 |
・京都 ・兵庫(神戸) ・大阪 ・奈良 ・滋賀 ・和歌山 | ・徳島 ・香川 ・愛媛 ・高知 | ・岡山 ・鳥取 ・島根 ・広島 ・山口 | ・福岡 ・長崎 ・佐賀 ・大分 ・熊本 ・鹿児島 ・宮崎 ・沖縄 |