AGAの保険告知とは?保険対象外のため、面倒な手続きは不要

2024年5月25日

AGAの保険告知とは?

この記事を書いた人

MOTEO 編集部
MOTEO編集部

MOTEO 編集部

YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

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生命保険やがん保険に加入する時や更新する時に、必ずしなければならないのが現状の自分の健康状態を報告することです。

そんな時に、AGA治療をしている方、しようかなと考えている方であれば、ふと疑問に思うのではないでしょうか。

「AGA治療は報告することなのか?」と。

私も正直最初はどうするべきか全くわかっていませんでした。

必要がないのに報告して、その結果支払う保険料が増えたりしたら損ですし、しなくていいことをわざわざする必要もないでしょう。

今回は、そんな疑問にお答えすべく、AGA治療は医療上どう扱われていて、保険告知すべきかどうかを詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧になって、AGAの保険告知についての疑問を解消してみてください。

なお、AGA治療の全体像について把握したい方は「AGA治療の効果や費用・期間を全まとめ!育毛・発毛までの全過程」に目を通しておくことをおすすめします。

伊藤メディカルクリニック 伊藤先生
 ご監修いただいた医師

伊藤メディカル院長
伊藤 幹彦(いとう みきひこ)

認定医:日本医師会認定産業医

専門医:日本外科学会認定外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医

所属学会:日本外科学会日本胸部外科学会日本心臓血管外科学会日本血管外科学会日本臨床外科学会日本循環器学会

・1993年  東京医科大学卒業
・東京医科大学 第2外科(心臓血管外科)入局
・東京医科大学霞ヶ浦病院 循環器外科助手 (現 東京医科大学茨城医療センター)
・東京医科大学八王子医療センター
・心臓血管外科などを経歴
・ 東京医科大学第2外科助手
・新潟こばり病院(現 新潟医療センター 心臓血管外科)
・東京警察病院 外科 医長を経歴 (血管外科責任者)

心臓血管外科の専門医としての経験を基に、全身の健康管理の必要性を熟知し、多くの患者の相談に応じて幅広い診療を行なっている。

伊藤メディカルクリニックの公式サイトはこちら

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AGAは保険告知するべき|生命保険やがん保険

今の時代、もしもの時のために生命保険やがん保険に入っておくのは社会人として当たり前のことになっていますよね。

私も生命保険やがん保険に入った時に、「お、なんだか自分もちゃんとした社会人になったぞ」という気になったものです。

こういった保険に加入する時には、自分の体や健康の状態を告知しなければなりませんが、ここで一つ疑問が発生します。

AGA治療をしている場合は、告知をするべきなのか?ということです。

持病や病歴を告知するのは分かるけど、AGAは病気じゃない気もするし、でも薬を飲んでいるし…どっちだ?って思いますよね。

ということで、まずはその疑問を解消していきましょう。

そもそも生命保険などの告知って?健康状態の報告

クエスチョンマーク

生命保険・医療保険・がん保険などこれらの保険に加入する際には、健康状態や病歴などを報告しなければなりません。

これは告知義務といいます。文字通り義務ということなので、絶対にしなければならず、これをしないと保険に加入することはできません。

保険の告知には、保険の種類や会社によって色々な方法がありますが、とにかく本人の状態をあるがままに報告します。

ここで、健康状態や病歴などについて事実と違うことを告げたり、隠したりすると告知義務違反となります。

そうなると、保険金・給付金ももらえなくなって、ただの無駄になってしまいます。

そんな悲惨なことにならないためにも、保険の告知は正直に、隙なく報告することが大切なのです。

AGA治療は念のため告知しておこう

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生命保険やがん保険に加入する際に報告することとして、服用している薬があるかどうかということも含まれています。

AGA(男性型脱毛症・若ハゲ)だからといって、それ自体を報告する必要はありません。

しかし、医師にAGAだという診断をされていて、AGA治療の薬を処方されているのであれば、告知しておいた方が良いでしょう。

AGAで仕事を休むこともないし、わざわざ報告しなくてもいいんじゃないかと、軽い気持ちで報告を怠ってしまうのはNGです。

もらえるはずの保険料がもらえなくなる可能性があるので、きっちり報告するようにしてください。

保険料を無駄にしないためにも、万が一を防ぐといった意味でも、医師にAGAと診断されたら報告しておくのがベターです。

「AGA治療をしているなら、生命保険・がん保険に加入、更新する時には忘れずに告知」と、覚えておきましょう。

COLUMN

生命保険やがん保険ってなんで告知が必要?

そもそもなんで生命保険やがん保険に加入する時に告知しなければならないのか。

しかも告知義務という絶対的な感じで。と、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

これは公平性を保つためと言われています。

分かりやすく言うと、すでに病気をしている人と健康な人では、病気をしている人の方が保険料を受け取る可能性は高くなりますよね。

そうなると、極端な話、病気をしてから保険に加入しても良いという話になってしまいます。

病気の人の方が短期間で受け取ることになるといった不公平さを取り除くために、告知が義務付けられているのです。

単純に、契約した途端に次々に保険料を支払うことになったら、その会社は潰れてしまいます。

そういったことも含めて、告知というのは必要になっています。

AGA治療では保険は適用されない

一時期TVCMで「AGAは治ります」というようなフレーズが多く流れていたことがありました。こう聞くと、ん?治るってことは、AGAって病気なの?と思った方も多いのではないでしょうか。

その一方で、AGA治療は保険が効かない。という噂を耳にしたこともあるかもしれません。そうなると、病気なのに保険が効かないってどういうこと?という疑問が湧いてきますよね。

先に結論を言ってしまうと「AGA治療には保険は適用されません」。

では、AGA治療は、医療上どういう扱いを受けていて、なぜ保険が適用されないのかといった理由をここで整理していきましょう。

保険が適用されるもの|病気やケガ

ポイントと書いてある看板

AGA治療の保険の適用について学ぶ前に、まずは保険とはどういうものなのかとあらためて見直してみましょう。

健康保険は、生活に支障をきたす、または命に関わるような病気やケガをした時に、医療費の一部が負担される制度です。

保険の種類によって労災規定など細かな違いはありますが、大きな違いはほぼないと言ってよいでしょう。

保険は、国民が健康に生活するために存在しているものなので、健康が損なわれていると医師に診断された時に適用されます。

風邪を引いた時や骨を折った時に適用されるものが健康保険ですが、逆に言えばそれ以外には適用されないのが健康保険とも言えます。

AGA治療は病気やケガとはみなされていない

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生活に支障をきたす、健康が損なわれた時に適用されるのが、健康保険と説明しましたが、AGAはどうでしょうか。

薄毛になったからといって、生活が送れないということはないですし、治療しないと健康を維持できない、命に関わるというわけでもありません。

こういったことから、AGAは美容整形などと同じように、見た目に関する治療だとみなされています。

つまり、病気やケガに適用されるのが健康保険ですが、AGAは病気やケガだとみなされていません。

結果として健康保険は適用されないものという扱いになっています。

ということで、AGA治療は、保険診療ではなく自由診療での治療となるので、治療にかかる費用が高額になる傾向があります。

COLUMN

AGA治療っていくら必要?|平均費用

ふつうの病気やケガで受ける診察・治療は、保険診療なので3割負担で済みますが、AGA治療は保険が効かない自由診療です。

そうなると気になるのが、全額負担となってしまうAGA治療では、費用はどの程度かかるのか。ということになりますよね。

自由診療のポイントは、受けたい治療を受けられるということと、クリニックの方も自由に価格を設定できるということです。

なので、費用の目安は出しにくいところがありますが、AGA治療の中でもポピュラーだと言われている投薬を例に出してみます。

投薬の治療の場合、一ヶ月にかかる費用は、安くておよそ10.000円~15.000円くらいが相場となっているようです。

この金額を目安に、どんな治療やクリニックがあるのか調べてみると良いかもしれません。

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AGAで保険が適応される場合|治療の一環として

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AGA治療は保険適用外、全額負担の高額治療と思うと、げんなりしてしまうかもしれません。

ですが、保険が適用される例外もありますし、保険が適用されるものの中には、AGA治療の効果があるものもあります。

ひとくくりにAGAと言っても、どんな理由でなったのかなどによっては、保険の適用範囲になることもあるので、自分で把握しておくことも大切です。

ここでは、保険が適用されるのはどういうケースなのかを紹介していきますので、自分の状態を確認しながら整理してみましょう。

病気や怪我の治療の一部に育毛が含まれる場合

メソセラピーを受ける男性

例えば、他の病気が元で抜け毛が始まってしまった、ケガをしたところの髪がハゲてしまったとします。

そんな時は、AGA治療もその病気やケガへの治療行為となるので、保険が適用されることになります。

AGA治療が、治療の一環として認められる病気として

  • 鉄欠乏症貧血
  • 膠原病
  • 甲状腺機能低下症

などが挙げられます。

これらの病気はそれぞれ毛が抜けてしまったり、髪の成長に影響が出たりする症状があるので、AGA治療も同時に行われます。

逆を言えば、単純に若ハゲ、AGAかなと思っていたけど、実は別の病気になっているという場合もあるということです。

いずれにせよ、きちんと医師の診断を受けるのが大切となるでしょう。

AGAの皮膚科で保険が適用される外用薬がある

皮膚科で保険が効く外用薬がある。と聞けば、高額になりがちなAGA治療の救世主。といった感じがしますよね。

それは、塩化カルポロニウム液という、頭部に塗布する薬で、抜け毛防止、発毛促進の効果があると言われている外用薬です。

ですが、厳密に言うとAGA治療としては、適用されていません

そう聞くとがっかりですが、円形脱毛症などの治療薬としては保険が適用されています。

ということで、とりあえずこの外用薬を試してみたいという方は、皮膚科の医師に相談してみることをおすすめします。

クリニックによっては、HP上で塩化カルポロニウム液やAGAについて触れているところもあるので、事前に調べてみてください。

COLUMN

AGAは早めの治療が効果大

この年になってからじゃなぁ。もう手遅れだろうし…。

なんて言って諦めてしまうのは、仕事、趣味など全てに通ずるものがありますが、やろうと思ったその時が一番早いタイミングです。

AGA治療も同じくそうです。思い立ったら即行動くらいの勢いで取り組むのが大切と言えます。

特に、AGA治療はデータとして早い時期から治療を始めた方が効果が出るという報告もあります。

AGAは加齢などの要素も加わる進行性があるものなので、早いうちから治療や対策をしておくことで、大きな効果が得られます。

また、AGA治療は、治療の期間が長くなればなるほど効果が出るものと言われています。

気づいた時、気になった時にすぐに治療を開始することが最も効果的なAGA対策となるでしょう。

医療行為ではないがAGAは医師から治療が受けられる

医師

基本的には保険が適用されないAGA治療は、病気やケガへの純粋な医療行為とは言えないかもしれません。

ですが、日本の医療の世界では、AGA治療は「美容目的の医療行為」と認知されています。

AGAは一般的に言う病気とまでは言えないものの、ちゃんと医師から治療を受けることができるものです。

美容整形外科と同じように、AGAも専門のクリニックが多数あるので、自分で納得がいく治療を選ぶことができるとも言えるでしょう。

カウンセリング|AGA治療は医師の診断を受けられる

医師のカウンセリングを受ける男性

発毛サロン・育毛サロンといった所は、医療機関ではないので医師がいません。

ですが、AGAクリニックなど医師がいるところではカウンセリングからしっかりと診察をしてもらえます。

まず、専門のカウンセラーに、薄毛・抜け毛の症状や気になっている場所、どのような治療を望むかといった希望や、不安などを相談します。

そこから、受けることが可能な治療は何があるのか、費用や治療の期間はどの程度要するのかなど詳しい話を聞きます。

その後に、専門医が診察して、AGAかどうかを診断します。そして、AGAと診断された場合は、これからどんな治療をしていくかなどを話し合って決めていくことになります。

AGA治療は自由診療なので、保険診療に比べてむしろより丁寧な診断を受けることができると言えるかもしれません。

医師の施術|AGA治療は本格的な治療も受けられる

医師

AGA治療は、診察を受けて処方された薬を飲むのがポピュラーですが、医師から施術を受ける治療の仕方もあります。

施術を受ける主なものとして

  • メソセラピー…成長因子を頭皮に直接注入して、発毛を強く促す治療法
  • HARG(ハーグ)療法…HARGカクテルという薬を頭皮に注射して細胞を活発にする治療方法
  • 自毛植毛…薄くなりにくい場所から取った自分の毛根を薄いところに移植する治療方法

などが挙げられます。

施術を受ける治療の場合は、費用がぐっと増えるので、こういった治療を希望する場合は予算との相談が必要となるでしょう。

投薬治療|診断の元薬が処方される

薬を手に持つ男性薬剤師

AGA治療で多くの人がこの投薬による治療方法を実践しています。

AGAと診断された人は、医師から処方された薬を飲むことになりますが、防御タイプの薬と攻めタイプの薬の2つのタイプがあります。

まず、抜け毛を防いで維持していく防御タイプとして代表的なのが「プロペシア」という薬。

プロペシアは、AGAの原因と言われている男性ホルモンを抑える効果がある薬と言われています。

次に、発毛を促し、成長させていく攻めタイプの代表が「ミノキシジル」という成分です。

血管を拡張、新しい毛細血管を作る作用があり、毛根への血流を増やして、髪の毛に多くの栄養を届けることができるようになります。

この2タイプの薬を併せて飲むことによって、治療していくのが、投薬治療と呼ばれているものとなっています。

【結論】AGA治療は生命保険加入などの際に告知

生命保険やがん保険に加入する時に告知する必要があるかどうかを知るために、AGA治療とはどういうことなのかを見てきました。

結論として言うと「生命保険などに加入するならAGA治療は告知すべき」です。

もしも告知をしないと、保険料をもしかしたら受け取れないという不利益を被ることがあっても、得をすることはありません。

マイナスになる可能性しかないのですから、もうこれは告知しない手はないと言えるでしょう。

生命保険などに加入する時に告知するのは、加入する時の本人のありのままの健康状態です。

治療を受けているのであれば、受けていると素直に告知するべき。ということを胸に刻んでおきましょう。

AGAと保険に関するよくある質問

AGA保険質問

ここではAGAと保険に関するよくある質問を集めました。

Q.プロペシア(フィナステリド)は保険適用されるの?

A.プロペシア(フィナステリド)は保険適用されないので、自費診療になります。

治療費が高額になりますが、しっかりと効果が出ることが多いです。

Q.AGA治療に後悔しない?

A.AGA治療の効果が無く、後悔してしまう原因には以下の理由が考えられます。

  • 治療方法と原因が合致していない
  • 自己判断で治療をやめてしまった
  • 個人的に入手した薬を服用している

薄毛治療は専門医に相談することが最善です。主治医の治療方針に従いながらAGA治療を進めていきましょう。

Q.AGA治療のデメリットは?

A.AGAのデメリットには以下のようなものがあります。

  • AGAの治療費用が高額
  • 月1度の通院が面倒
  • 薬の副作用がある

AGA治療にはデメリットもありますが、薄毛を改善させることができます。

まとめ

ノートに豆電球の絵 ポイント

AGAは、病気ともケガとも言えず、その治療にも健康保険は適用されないというもどかしいところがあります。

美容目的の医療行為となっていますが、施術を受けるにも薬を注入しますし、投薬治療にいたっては薬を飲みます。

薬というのは、効果がある一方で少なからず副作用というものもあります。

そういった点を踏まえても、生命保険などに加入・更新する時はきちんと告知を行うようにしましょう。

もしもの時のための保険ですので、こまった時にきちんと保険料を受け取るためにも、AGA治療を受けたら告知をする。ということをしっかりと覚えておいてください。

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Q.プロペシア(フィナステリド)は保険適用されるの?

A.プロペシア(フィナステリド)は保険適用されないので、自費診療になります。

Q.AGA治療に後悔しない?

A.AGA治療の効果が無く、後悔してしまう原因には以下の理由が考えられます。

・治療方法と原因が合致していない
・自己判断で治療をやめてしまった
・個人的に入手した薬を服用している

薄毛治療は専門医に相談することが最善です。主治医の治療方針に従いながらAGA治療を進めていきましょう。

Q.AGA治療のデメリットは?

A.AGAのデメリットには以下のようなものがあります。

・AGAの治療費用が高額
・月1度の通院が面倒
・薬の副作用がある

AGA治療にはデメリットもありますが、薄毛を改善させることができます。