AGAの薬フィナステリドの効果と副作用。1年間続けたら薄毛改善の噂は本当？

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フィナステリドはAGAの治療のために処方される薬です。

フィナステリドを継続的に使用することでAGAの改善効果が期待され、1年間続けると50%以上、5年間続けるとほぼ100%の人で軽度以上の改善が見られると報告されています。

そんなに効果がある薬なら期待できる一方、

「重い副作用があるのでは…」

と心配になりますよね。

自分もフィナステリド（プロペシア）とミノキシジルの服用を続けているため、不安になり徹底的に副作用について調べ上げたことがあります。

そこで今回は、フィナステリドが効くメカニズムや副作用を中心にご紹介することで効果的な治療が受けられるようにと記事にしました。

薄毛に悩んでいる方はぜひ対処の参考にしてください。

　ご監修いただいた医師

伊藤メディカル院長
伊藤 幹彦（いとう みきひこ）

認定医：日本医師会認定産業医

専門医：日本外科学会認定外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医

所属学会：日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、 日本血管外科学会、日本臨床外科学会、日本循環器学会

・1993年 　東京医科大学卒業
・東京医科大学　第2外科（心臓血管外科）入局
・東京医科大学霞ヶ浦病院　循環器外科助手 （現　東京医科大学茨城医療センター）
・東京医科大学八王子医療センター
・心臓血管外科などを経歴
・ 東京医科大学第2外科助手
・新潟こばり病院（現　新潟医療センター　心臓血管外科）
・東京警察病院　外科　医長を経歴　（血管外科責任者）

心臓血管外科の専門医としての経験を基に、全身の健康管理の必要性を熟知し、多くの患者の相談に応じて幅広い診療を行なっている。

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フィナステリドの効果は？脱毛の原因となるジヒドロテストステロンの生成を阻害

AGAの人は、どうして抜け毛が増えてしまうのでしょうか？

その原因を知るためには、まず私たちのヘアサイクルと呼ばれる髪の毛が生えてから抜けるまでの周期について知る必要があります。

私たちの毛は3～6年間で成長期、退行期、休止期の3つの周期を繰り返します。

健康な人の髪ではこれらの周期がバランスよく繰り返されるのですが、AGAの人は成長期が短くなってしまいます。

そのため成長期に本来太くハリ・コシのある髪が生えるものが、細く短い髪ばかり増えることで、相対的に髪が薄くなってしまうように見えてしまいます。。

この成長期を短くする原因物質をジヒドロテストステロンといい、フィナステリドはこのジヒドロテストステロンの生成を阻害することでAGAを改善させます。 

ジヒドロテストステロンとは？髪の成長期を短くしてしまう男性ホルモンの1種

ジヒドロテストステロンはテストステロンに5α-還元酵素が作用することで生成される物質です。

筋肉の発達に関わるとされる男性ホルモンのテストステロンは胸毛や髭を濃くする効果がありますが、髪に関しては逆の効果を生む作用があります。

ジヒドロテストステロンはテストステロンに比べて作用が強いため、より髪への影響力は大きいです。

テストステロンは血液にのって髪を生成する細胞である毛乳頭細胞まで行き、次のような経過をたどり、AGAを進行させてしまいます。

つまり、ジヒドロテストステロンが増えることで、AGAはより進行してしまうのです。

このジヒドロテストステロンができないようにする薬の1つがフィナステリドです。

フィナステリドとは？AGAの進行を止める作用を持つ有効なAGA治療薬

フィナステリドは5α-還元酵素Ⅱ型という酵素の働きを妨げる薬です。

5α-還元酵素Ⅱ型が作用しないために、ジヒドロテストステロンの生成を抑え、AGAが進行しないようにしてくれます。

フィナステリドが含有された最初の医薬品は、日本においては「プロペシア」という商品名で2005年12月に発売されました。

2015年にはフィナステリドのジェネリック医薬品が発売され、現在は様々な製薬メーカーから発売されています。

後程詳しく説明しますが、ジェネリック医薬品は安全で比較的安く入手することができる薬なので、治療の際の選択肢にしてみてください。

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フィナステリド約1年間内服した効果は？50%以上で改善実績があるとの報告も

フィナステリドの有効性は、臨床研究でも明らかになっています。

414人の日本人男性を3つのグループに分け、次のように薬を48週間（約1年）内服してもらいました。

結果、フィナステリドを1日1mg内服したグループでは58%以上の症例、1日0.2mg内服したグループでは54%以上の症例で軽度改善以上の効果が得られました。

偽薬のグループでは約6%の症例での軽度改善効果であったため、この結果はフィナステリドのおかげいえます。

さらに長く内服を続けることで改善する人の割合は増えていく傾向にあると報告されています。

フィナステリドの投薬に適した年齢は？AGAは進行性のため20代からの投薬を

上記とは別の日本人男性801人に5年間、1日1mgのフィナステリドを内服させた臨床研究では、99.4%の症例で効果が見られました。

この研究では特に40歳未満、重症度の低い人の方がより改善効果が得られたと報告されています。

つまり、なるべく早い時期に治療を開始することで、AGAの進行を遅らせ、改善も期待できるということです。

「自分はまだ若いから大丈夫…」「ちょっと薄くなってきただけだから…」と思わずに、少しでも気になり始めた段階で早めに治療を開始することがおすすめです。

フィナステリドの用法用量は？1日1回の錠剤の服用だけでAGAの予防ができる

フィナステリドでの治療は1日1回薬を飲むだけです。

1日に何度も薬を飲む必要もなく、塗る手間もないので楽ですよね。

通常、フィナステリドの1回量は0.2mgですが、1日1mgを上限とし、症状に合わせて適宜増やすことも可能です。

通常は6ヵ月ほどで効果が確認できるようになります。

6ヵ月以上継続する場合でも、必要に応じて医師の診察を受け、治療の効果が出ているか確認してもらいましょう。

フィナステリドの副作用は？勃起不全などの懸念はあるが発現率は約1%

フィナステリドの副作用で最も頻度が高いのは性欲の減退です。

しかしこの副作用でも発現率は1.1%とされており、ほとんどの人では起こりません。

次に多いのは勃起機能不全で発現率は0.7%と、こちらもめったに起こらない副作用となっています。

一方、頻度は少ないものの注意が必要な副作用が肝機能障害です。

肝臓には代謝や解毒の機能がありますが、肝機能障害ではこれらの働きが十分にできなくなってしまいます。

フィナステリドを服用中に強いだるさや食欲不振、黄疸（皮膚や白目が黄色くなる）などの症状が出たらすぐに医療機関を受診してください。

フィナステリドの入手方法は？医療機関の処方と個人輸入のリスクについて

フィナステリドは一般用医薬品としては許可されていないため、ドラッグストアでの購入はできません。

そのため、フィナステリドを入手するには医療機関を受診して処方してもらうか、もしくは海外から個人輸入する必要があります。

個人輸入はインターネット等を使ってすることもできますが、リスクが大きくおすすめできません。

なぜなら、個人輸入での入手は、様々なトラブルや健康被害のリスクがあり、さらにこれらの問題が起きても国からの補償が受けられないからです。

フィナステリドの入手方法は？脱毛の原因を明確にするためにも医療機関からの処方が原則

「抜け毛のために病院に行くなんて大袈裟…！」「わざわざ病院にいくなんてめんどくさい…」と思っていませんか？

私も正直はじめはそう思っていました。

しかし、男性の脱毛はすべてAGAというわけではありません。

皮膚の病気や栄養失調などによっても、髪は抜けてしまうことがあるのです。

AGA以外の原因で脱毛が起きている場合はフィナステリドで治療を受けても意味がありません。

もしAGA以外の原因で脱毛が起きていると分かった場合でも、医療機関であればそのまま必要な治療を受けることもできます。

ですから、自己判断でAGAと決めつけて自力で薬を入手するのではなく、医師の診察を受けてから薬を処方してもらうのがおすすめです。

フィナステリドを安く入手するには？プロペシアのジェネリック医薬品を活用

誰だって「なるべく安く薬を手に入れたい…」と思いますよね。

フィナステリドを個人輸入で安く入手するのはおすすめできませんが、フィナステリドはジェネリック医薬品が発売されているため、こちらの薬を医師から処方してもらうといいでしょう。

ジェネリック医薬品は後発医薬品のことで、先に開発された先発医薬品に比べ研究の期間や費用が少なく済むために薬の値段も比較的安く設定されています。

さらにジェネリック医薬品はきちんと国の許可を得て発売されているため、何かトラブルがあっても補償を受けることが可能です。

ジェネリック医薬品の入手方法も、医療機関で医師の診察を受けてからの処方が原則です。

フィナステリドの個人輸入のリスクは？個人輸入には偽薬の可能性や疾病になった際の補償がない

海外からの薬の個人輸入は、医療機関を受診する手間が省け、比較的安価に薬を入手できます。

しかし、個人輸入の薬は、日本での有効性や安全性が認められていません。

そのため、個人輸入の薬でトラブルや健康被害があったとしても、国や厚生労働省には守ってくれず、すべて自己責任となってしまいます。

お金を払ったのに薬が届かない、薬が届いたがその薬が偽物だったということも起こらないわけではなく、偽物の薬だった場合にはむしろ体に悪影響が現れる可能性が…。

国や厚生労働省が許可を出している薬であれば健康被害が出た時に様々な給付が受けられますが、個人輸入の薬ではそのような補償が受けられません。

薄毛の治療のために後遺症が残る病気になったり、最悪命の危険にさらされたりする可能性もあるため、個人輸入は避けることをおすすめします。

その症状は本当にAGA？自己診断の難しさとAGA以外の脱毛症へのフィナステリド効果とは

個人輸入は危険と分かりつつ、それでも安さに魅かれて自己診断で薬を手に入れたいというのが本音ではないでしょうか。

また、脱毛の原因がもしAGAでなかったとしても、フィナステリドが薄毛に効果があるのであれば、試しに個人輸入して飲んでみたい、という思いもあるでしょう。

ところで、AGA以外の脱毛にフィナステリドは効果があるのでしょうか？

ここからはAGAの自己診断やAGA以外の脱毛へのフィナステリドの効果を見ていきましょう。

AGAは自己診断できる？脂漏性皮膚炎による脱毛など自己判断が難しいため医療機関へ相談を

頭皮に起こりやすい皮膚の病気として、脂漏性皮膚炎があります。

この病気は皮膚にいる細菌の影響が考えられていますが、どうしてこの病気になるのかは詳しくわかっていません。

脂漏性皮膚炎では皮膚に赤みが現れ、フケのような乾燥したものや、脂っぽい皮膚の表面がはがれるように落ちてきます。

人によってはかゆみも感じます。

炎症が激しくなると、毛根がダメージを受け、抜け毛につながることも。

多くの人はフケが増えてもまさか皮膚の病気とは思わず、そのまま放置してしまいます。

一方、抜け毛は気になるため市販薬などを用いて自己判断で治療をしますが、抜け毛の原因がそもそも違うため、あまり効果も出ないのです。

そうして時間だけがいたずらに過ぎ、経済的な負担もかさみ…という負のループに陥りかねません。

このようなことにならないためにも、まずは医療機関を受診し、医師に正しく診断してもらうことをおすすめします。

AGA以外の脱毛にフィナステリドの効果はある？あくまでもAGA治療薬のため効果は期待できない

フィナステリドは、5α-還元酵素Ⅱ型の働きを阻害してジヒドロテストステロンの生成を抑制し、AGAを改善させる薬です。

AGA以外の原因による脱毛は、ジヒドロテストステロンが原因ではないため、フィナステリドは効果がありません。

他の原因で起こる脱毛に対しては、それぞれに適した治療が必要になります。

例えば、栄養状態が悪いせいで脱毛になっている場合には食生活を見直したり、円形脱毛症の場合はステロイドによる治療が勧められたりします。

ですから、医療機関で脱毛の原因をきちんと把握してもらうことが、最適な治療を受けるためにも必要なのです。

AGA治療の病院選びの基準は？MOTEOおすすめのクリニック2選

では、AGAの治療を効果的に受けるために、どのような医療機関を受診すればいいのでしょうか？

ここからは、AGA治療を受けるクリニックの選ぶ基準を紹介し、さらにMOTEOが厳選するおすすめのクリニックを2つご案内します。

どちらのクリニックも実績のある医療機関なので、ぜひ参考にしてくださいね。

AGA治療の病院はどう選べば良い？実績・コスパ・医師との相性など総合的に判断

AGA治療の病院の決め手は1つだけではありません。

様々な要素を総合的に判断して病院を決めることが大切です。

何よりも重視した方がいいのは治療実績です。

どんなにきれいな病院でも治療効果が出ないのでは意味がありませんからね。

また、治療は長期にわたって継続して受けなければならないため、通院し続けられる料金システムになっているかどうかも注目しましょう。

さらに長期の通院になるということで医師との信頼関係も大切です。

「先生と相性が良くないから受診が億劫だな…」となってしまっては元も子もありません。

ネットの口コミなどを参考に、医師や他の医療スタッフがどのような対応をしてくれるのかもリサーチするといいですね。

初月980円で治療を始められる「Dr.AGAクリニック」

Dr.AGAクリニックは、AGA治療を専門とするクリニックです。

初月980円と、手軽に治療を開始できるのが特徴。2ヶ月目以降も継続しやすい費用設定となっており、たとえばフィナステリドを使った治療であれば、月々3,190円で治療を継続できます。

万が一発毛を実感できない場合は、治療にかかった費用の全額返金を受けられます。

「初めての治療で大金を払うのは不安」「効果がなかったらどうしよう」と悩む方におすすめのクリニックです。

全額返金制度で安心「湘南美容外科クリニック」

美容整形で有名な湘南美容外科クリニックではAGA治療にも対応しています。

2018年には56,000人以上の患者さんが受診しており、全国にグループのクリニックがあるため急な引っ越しの際にも安心です。

湘南美容外科クリニックの最も心強い点は、治療効果が得られなかった場合の全額返金保証制度を設けている点です。

条件はありますが、その条件さえ満たせば費用が返ってくるとあって、お金が無駄にかかってしまう心配も少なくなりますね。

「初めて治療を受けるから効果がちゃんと出るか不安…」という人にはまさにおすすめのクリニックです。

▼湘南美容クリニックを詳しく知りたい方は湘南美容クリニックAGA治療の口コミ・評判は？内服薬や植毛治療、オンライン診療を体験談から徹底解説！をチェック！

オンライン診療で安価に自宅治療できる「ふくろうアイクリニック（旧：G.グリーンクリニック）」

クリニックが近くにない、またはクリニックに行くことに抵抗がある方には安価にオンライン診療ができる「ふくろうアイクリニック」がおすすめです。

薬の個人輸入は危険だという説明は既にしましたが、そもそも個人輸入する方は「安く治療したい」「自宅で治療したい」という要望を持っています。

ふくろうアイクリニックはそのニーズに応えており、もちろん日本の医療機関として認定されているため、安全・安心に治療を受けることができます。

さらにふくろうアイクリニックは店舗を持たないことで安価な治療を実現しています。多くの方にとって有力な選択肢となるのではないでしょうか。

▼ふくろうアイクリニックを詳しく知りたい方はふくろうアイクリニック（旧G.グリーンクリニック）の口コミ・評判は？オンライン診療はおすすめ？AGA治療で薄毛改善をチェック！

Q&A｜フィナステリドに関する不安の声を集めてみた

最後に、フィナステリドに関する不安や疑問の声を集めたのでお答えしていきます。

Q.フィナステリドはAmazonで購入できる？

Amazonでフィナステリドは購入できません。Amazonに限らず、基本的にジェネリック医薬品は通販で購入することはできません。

フィナステリドを購入する際は、医師の処方のもと、自分に合った医薬品を購入するようにしましょう。

Q.フィナステリドの通販は安全？それとも危険？

フィナステリドを主成分とするプロペシアの通販は危険です。

日本で正規に認可されているプロペシアは、医師の処方がなければ購入できません。通販で購入可能なプロペシアは、個人輸入代行という名目で海外から輸入された治療薬で、日本では認められていない薬も含まれています。

そのため、通販で購入した治療薬を服用しても効果を感じられない、強い副作用が生じるなどの可能性があります。さらに、通販で非正規に購入した治療薬で健康被害が生じても「医薬品副作用被害救済制度」の対象になりません。

以上より、フィナステリドの通販は避けた方がよいといえます。

Q.フィナステリドの通販を行っているオオサカ堂ってなに？

オオサカ堂とは、フィナステリドなどの育毛剤やED治療薬などの海外医薬品の個人輸入代行業者です。手軽に治療薬を入手できますが、医師による処方ではないため、医薬品の安全性を考慮するとあまり推奨はされません。

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▼参考サイト

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