自毛植毛における2000株の範囲はどれくらい?理想の印象に近づこう

2024年5月29日

自毛植毛2000株の範囲とは?

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MOTEO 編集部
MOTEO編集部

MOTEO 編集部

YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

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ヘアスタイルは、人の印象を決定づける大きな要因です。年齢とともに髪の変化を感じたり、周囲から薄毛の進行を指摘されたりと、頭皮の状態に不安を抱えつつも、なかなか治療に踏み込めない方も多いのではないでしょうか。

薄毛治療にはいくつかの方法があります。中でも自毛植毛は、投薬治療や、発毛に効果的な有効成分を注入するメソセラピーよりも薄毛改善効果が期待できる治療法です。

そこでこの記事では、自毛植毛を検討している方に向け、2000株を移植した場合の効果やリスクを紹介しています。薄毛のタイプ別に必要な株数もまとめていますので、株数を決定するときの参考にしてくださいね。

そもそも自毛植毛とは?

自毛植毛とは

自毛植毛とは、自分自身の髪の毛を移植して薄毛やハゲが気になる部分を補う治療方法の一つです。後頭部や側頭部などから髪を生み出す皮膚組織ごと採取し、ケアしたい部位に植え替えます。自分自身の毛髪を使うため、アレルギーや拒絶反応の心配が少なく、安全性が高いとされている治療法です。

移植した髪は自然に生え変わり、その後も通常の髪と同様に生え続けるため、定期的に施術を受ける必要はありません。また、薄毛の原因であるAGAの影響を受けにくい毛髪を選んで移植するため、自然に髪がふさふさである状態が続くのも自毛植毛の利点です。男性だけでなく、ストレスやホルモンバランスの影響を受け、薄毛で悩む女性にも効果を期待できます。

自毛植毛2000株がカバーできる範囲とは?

男性の頭皮

株とは、毛根を包む組織である「毛包」を数える単位です。「グラフト」と呼ぶこともあります。自毛植毛を行うクリニックでは、1株〇〇円というように株ごとに料金を設定しているのが一般的です。

1株あたりに生える毛髪の本数は1〜4本程です。数で仕上がりをイメージするときは、「移植株数×2~2.5本」と想像するとわかりやすいかもしれません。

2000株の植毛で期待できる効果と印象

自毛植毛の効果

植毛2000株でどのくらいの範囲をカバーできるかは個人差があり、髪の毛の本数や太さ、ドナー部位の広さや密度、移植する部位の広さや目的によって異なります。

満足の行く仕上がりにするためには、医師やカウンセラーと理想の状態を共有し、最適な治療方法を提案してもらうことが大切です。以下では、植毛2000株で期待できる効果をいくつか挙げてみます。

薄毛が気になる部分の全体的なカバーでナチュラルに見える

薄毛

髪の毛の密度や配列にもよりますが、一般的に2000株とは頭部全体のカバーが可能とされる株数です。生え際から前頭部、後頭部にかけての薄毛が気になる方の移植目安とされています。

ただし、薄毛部分が広範囲であることや、求めるレベルが高いと2000株だけではカバーしきれないこともあるでしょう。個人の髪の状態や希望によっては、2000株より多くの株数を移植した方がよいこともあります。

頭部全体的移植したとしても見た目が自然で、自分の髪のように見えるのが自毛植毛の魅力です。ウィッグやかつらのように髪質や頭皮の状態に違和感が出ないため、人と接近する機会があっても気づかれる心配はほとんどないでしょう。

ボリュームアップでオシャレを楽しめる

髪のボリュームアップ

トップのボリュームがなくなると、一気に老けた印象になります。特に年齢とともにボリュームがなくなるのは、ヘアサイクルの乱れやAGAが原因でしょう。

2000株の毛根を移植すれば、髪のボリュームアップが期待できるとともに、地肌が見えづらくなるためにどんなヘアスタイルも楽しめるのもメリットです。見た目が若返るとともに、薄毛が原因で叶えられなかったスタイルも取り入れやすくなり、オシャレが楽しくなるかもしれません。パーマやヘアカラーなどのヘア施術もOKです。

継続的な自己の髪の成長を楽しめる

継続的な髪の成長

自毛植毛の特徴の一つは、植毛された毛根は移植後も自己の髪のように成長することです。移植した髪の生着が成功すれば、髪は半永久的に成長します。

移植には男性ホルモンの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛髪を使用するため、再度AGAの影響を受けにくいのも利点です。数年後に再び薄毛に悩むリスクも減らせるでしょう。

自毛植毛2000株を超える場合の注意点

注意点

ふさふさの髪を手に入れるために、多くの株を移植したいと思う方も多いでしょう。移植する株数が多いほど、髪の密度が高まり地肌の透け感はなくなります。しかし、あまりに多いと、手術によるリスクや副作用が発生する可能性もあります。

ここでは、植毛2000株を超えた場合のリスクや注意点について詳しく説明します。

ドナー部位の範囲が広くなる

自毛植毛

植毛する株の分だけドナー部位から採取します。2000株以上の植毛を行うとなれば、ドナー部位からは同数の毛根を奪うことになるため、ドナー個所がスカスカになったり採取できなかったりするリスクがあるのです。

さらに、密度が上がればボリューム感を出せ頭皮の透け感は回避できますが、過剰になると仕上がりが不自然になることもあります。大切なのは密度だけにこだわらず、限られたドナーの中でバランスのよいデザインにすることです。そのため、医師の技量が問われるところでもあります。

植毛手術の費用が増加する

費用

自毛植毛は、他の薄毛治療と比較すると、高額な治療方法です。1株ずつ丁寧に移植するため、手間と時間がかかります。植毛する株数が増えれば、その分費用もかかります。

植毛にかかる費用は以下の数式で算出できます。

基本料金+1株当たりの費用×株数=植毛の費用
※基本料金:機器の使用量・衛生維持費・医師の技術料など含まれる(クリニックにより異なるため要確認)

クリニック受診前にホームページを見て予算を確認したくても、求める効果や薄毛の状態により植毛する本数は変動するため、一律での料金は提示されていません。どうしても概算が知りたい場合は、モニターの事例を参考に、予測される株数で費用を算出するとよいでしょう。

よりきちんとした予算を知りたい方は、まずクリニックでの無料相談で見積もりをしっかり出してもらうことをおすすめします。

2000株が必ずしも生着するとは限らない

必ずしも生着するとは限らない

自毛植毛は拒絶反応がない治療法とはいえ、その後の生着率は100%ではありません。公益社団法人日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、自毛植毛の生着率は82.5%以上であったと示されています。

つまり2000株を超える植毛を行ったとしても、全てが生着に成功するとは限らないのです。また、自毛植毛には術式が複数あり、クリニックの採用している術式によっても生着率は異なります。治療効果を事前に確認し、治療目的や期待できる効果についてもよく理解しておくことが大切です。

仕上がりは医師の経験や技術力に左右される

医師

自毛植毛自体、医師の経験や技術力が問われる治療方法です。その上、2000株と株数が多くなれば、なお仕上がりに差が出てしまうものでしょう。実績の少ない医師や薄毛専門外の医師が担当するようなクリニックでは、希望通りのデザインや細かな修正がきかず、満足する仕上がりにならないかもしれません。

事前に医師の経歴や実績、技術力を可能な範囲で確認しておくほうがよいでしょう。さらに、複数のクリニックを比較検討し、安すぎるクリニックは安い理由を確認しておくことも大切です。

自毛植毛2000株の相場

自毛植毛の相場

自毛植毛2000株の相場は、基本料金を含め200万円程度とされています。手術費用は、術式や使用機器、医師の経験や実績、施術するクリニックの立地などさまざまな要因が影響します。複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用や施術内容、医師の経歴や実績などを比較検討することが大切です。

自毛植毛は2000株がベスト?株数の決め方

自毛植毛

理想が高ければ、株の本数にリミットをかけにくいかもしれません。「もっと、もっと」と欲を出せば、費用は増す一方です。

薄毛の範囲が限定的であれば、2000株も必要なく1000株以下に抑えられる可能性もあります。反対に、全体的な薄毛であれば、2000株では足りないケースもあるでしょう。今の自分の状態を客観的に見極めたうえで、株数の目安を立てておきましょう。

ステップ1:施術の範囲や部位を検討する

自毛植毛

症状により、必ずしも全体的な植毛が必要でないケースもあります。例えば、浅めのM字型薄毛やつむじ周辺の薄毛で悩むO字型薄毛であれば、移植する株数は1000株程度が目安です。

以下、症状別に目安の株数をまとめました。

薄毛タイプ目安の株数
浅めのM字型薄毛約400~600株
やや深めのM字型薄毛約800~1,200株
頭頂部やつむじなどO字型薄毛約500~1,000株
前頭部のM字と頭頂部のO字のミックス約1,000~1,500株
全体的な薄毛約2,000~3,000株

ただしドナー部位の状態により、希望の株数を移植できないこともあると覚えておきましょう。

ステップ2:自毛植毛に費やす限度額を決める

自毛植毛に費やす限度額

植毛する株数により、金額は大きく変動します。範囲が狭く、部分的な植毛であれば80万円前後、薄毛が比較的はっきりしてきたような深めのM字型やO字型であれば150万円前後、全体的な薄毛が気になるようであれば200万円以上が目安です。

予算を決めておけば、治療を行うときに相談しやすくなります。100万円以内に抑えたい、など、自分の中で限度額を決めておけば、クリニックの雰囲気に流され決断してしまうこともないため、帰宅後に返済の不安にかられることもありません。かつ、資金の準備目安にもなるため、安心して治療に望めるでしょう。

まとめ

男性

植毛で2000株がカバーできる範囲は前頭葉~後頭部と広範囲にわたります。全体的に薄毛が気になる方は目安とするとよいでしょう。ただし、治療にあたってはクリニック選びが大切です。自毛植毛は医師の技量により仕上がりが左右されてしまうため、多くの実績があるクリニックを選ぶようにしましょう。

また、クリニックにより術式も異なるため、料金は一律ではありません。複数のクリニックで相談のうえ比較検討し、自分にとってベストなクリニックを選びましょう。