「香水はつける場所によって香りが変わると聞いたけど、結局どこにつけるのが1番いいの?」
「職場や学校にも香水をつけていきたいけど、周囲に嫌な印象を与えるのだけは避けたい…」
香水はつける場所によって、さまざまな香りの変化を楽しめます。しかしつけ方を少し間違えただけで、周囲を不快な気持ちにさせてしまうことも。
香水を正しく使いこなし、周囲に良い印象を与えたいですよね。
ここでは、香水をつけるのに適した場所や、香水の正しいつけ方を解説します。
ちょっとした工夫を取り入れるだけで、手持ちの香水で理想の香りを演出できるようになりますよ!
【所属学会】日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢美容医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員
アラガン社ボツリヌストキシン注射認定医、アラガン社ヒアルロン酸認定医
- 北里大学医学部卒業
- 東京大学医学部附属病院にて研修終了
- 都内クリニックにて、内科・皮膚科を中心に診察
- 都内美容クリニックにて院長として勤務
- 2020年「LonaLona CLINIC」開業、院長就任
自身が研修医時代に経験した肌荒れから、根本的な解決を目指した診察を日々行っている。
2019年3月には”女医が教えるシンプルケア“「ラメラの秘密」を幻冬舎より出版。講演、TV、ラジオ、雑誌、webなど幅広く活躍中。
2020年7月より、「LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック)」院長就任。
目次
香水をつける場所のおすすめは?太い血管が通っている場所につけるのが基本
香水は太い血管が通っている場所につけるのがおすすめ。
なぜなら、体温で香水が温められ、香りが広がりやすいからです。
具体的には次の場所に香水をつけるのがおすすめです。
おすすめ度 | 使用シーン | |
うなじ・手首 | ★★★★★ | 強い香りを出したいときに |
ひざ裏・足首 | ★★★★★ | 香りを抑えたいときに |
腰回り・お腹 | ★★★★ | 体全体からふんわりと香りたいときに |
胸 | ★★★ | 服の胸元から華やかな香りを広げたいときに |
髪 | ★★★ | 「良い匂いがする髪の毛」を演出したいときに |
うなじ・手首(おすすめ度★★★★★)|強い香りを出したいときに
上半身で太い血管が通っているうなじ・手首は、香りを周囲にアピールしやすいです。
お気に入りの香りをさりげなく相手にアピールできるうえ、自分自身でも香りを楽しめます。
ただし、強い香りが出る分、つけ過ぎには注意が必要です。つける時は少なめを意識するとよいでしょう。
ひざ裏・足首(おすすめ度★★★★★)|香りを抑えたいときに
ひざ裏・足首にも太い血管が通っていて、香りを広げやすいです。
ひざ裏・足首につけるメリットは、香りをほのかに漂わせられること。人の鼻までの距離が長いため、すれ違った際に少し遅れて香りが届きます。
香りを主張しつつもほのかに漂う程度に抑えられるので、ビジネスシーンでつけるのにもおすすめの場所です。
腰回り・お腹(おすすめ度★★★★)|体全体からふんわりと香る
腰回り・お腹は服で覆われる場所なので、香りは比較的抑えられます。
体全体からふんわりと香るので、香水初心者にもおすすめの場所です。夏場以外は汗がそれほど出ない場所なので、汗と混ざって嫌な香りになることもありません。
ふんわりと優しい香りをまとうことで、相手に良い印象を持ってもらえます。
胸(おすすめ度★★★)|服の胸元から華やかな香りが広がる
動いた際や風が吹いた際、胸元から香りが広がりやすいです。
「すれ違う時に良い香りを漂わせたい」
「香りで相手にアピールしたい」
このような方にぴったりでしょう。
ただし、胸元は体温が高くなりやすい場所なので、夏場は避けるのが無難です。つける量も少量にするとよいでしょう。
髪(おすすめ度★★★)|「良い匂いがする髪の毛」を演出できる
良い匂いがする髪の毛は、男性からも女性からも好評です。
「良い匂いがする髪の毛」はモテテクニックの一つでもあるので、デートの前などに香水を髪に振りかけるとよいでしょう。
つける際は髪に直接振りかけるのではなく、上向きにスプレーし、霧に髪を絡ませるイメージです。少しコツがいるため、上級者向けのつけ方とも言えます。
香水をつけるべきではない場所|汗をかく場所と鼻に入りやすい場所はNG
香水をつける際は、汗をかく場所と鼻に入りやすい場所は避けましょう。
具体的には、次の場所には香水をつけるべきではありません。
- 脇|体臭と混じり悪臭へと変化しやすい
- 頭皮|雑菌と混じり悪臭へと変化しやすい
- 顔|相手に強い香りを与え過ぎる
- 首元|強過ぎる香りで気分が悪くなる
【NG①】脇|体臭と混じり悪臭へと変化しやすい
「汗の臭いを誤魔化したい」と脇に香水をつける方もいますが、実は逆効果です。香水は汗の臭い対策にはなりません。
気づかないうちに、体臭と香水が混ざり合った不快な香りを漂わせてしまうことになります。
体臭を抑えたい場合は、香水ではなくデオドラント商品で対策しましょう。
【NG②】頭皮|雑菌と混じり悪臭へと変化しやすい
髪に香水をつけることは問題ありません。しかし、頭皮は雑菌繁殖しやすい場所なので避けるべきです。
「汗臭」と「脂臭」からなる頭皮臭に香水の匂いが加わることで、独特な臭いに変化します。
「良い匂いがする髪の毛」を演出したい場合は、頭皮に直接つけるのではなく、上向きにスプレーし、霧に髪を絡ませるイメージでつけましょう。
【NG③】顔|相手に強い香りを与え過ぎる
自分の顔は相手の鼻と近づきやすいため、強い香りで不快感を与えてしまう可能性があります。
そもそも香水は、成分を空気中に広げることで良い香りが漂うものです。至近距離だと、ただただキツイ香りになってしまいます。
心地よい香りを身にまといたいなら、顔は避けるのが無難です。
【NG④】首元|強過ぎる香りで気分が悪くなる
香りは下から上へと立ち上がるので、首元につけると自分の鼻へと強い匂いが伝わってしまいます。
強い匂いで気分が悪くなってしまうこともあるため、首元は避けましょう。
首元ではなく、少しずらして「うなじ」につけるのがおすすめです。
香水の正しいつけ方5つ
香水で良い香りを演出したいなら、正しいつけ方も知っておきましょう。
香水の正しいつけ方をマスターすれば、人を惹きつけるような良い香りを漂わせることができます。
香水をつける際に守るべきポイントは次の5つです。
- 肌を清潔にしてからつける
- 適量は1ヵ所1プッシュ
- 肌から20〜30cm程度離してプッシュ
- つけた面を擦らない
- 出かける30分前くらいにつける
【つけ方①】肌を清潔にしてからつける
体臭が残っている状態で香水をつけると、嫌な臭いへと変化する可能性があります。
香水は清潔な身体につけるのが基本なので、お風呂上がりやシャワー後につけるのがベストです。お風呂やシャワーが難しいなら、無香料のボディシートで汗や皮脂を拭き取ってください。
せっかくの良い香りを台無しにしないためにも、肌を清潔にしてからつけるよにしましょう。
【つけ方②】適量は1ヵ所1プッシュ
香水の種類にもよりますが、1ヵ所1プッシュとし、2〜3ヵ所につけるくらいがちょうど良いです。
香水は濃度が高いので1ヵ所1プッシュで十分。体温でふんわりと香りが広がります。
香水に慣れてくると「香りが足りないかな?」と思うようになりますが、周りには十分に香っています。少し物足りないくらいにとどめておきましょう。
【つけ方③】肌から20〜30cm程度離してプッシュ
近距離でつけると匂いが強くなり過ぎてしまいます。また液体が滴ってきてしまう可能性もあります。
良い香りを漂わせるには、肌から20〜30cm程度離して、優しく香水を吹きかけましょう。
【つけ方④】つけた面を擦らない
香水を擦ると香りの成分が潰れてしまい、良い香りが広がりにくくなります。
本来の香りを発揮できず、香りの持続時間も短くなってしまうのでもったいないです。
片方から片方の手首に香水を移したい場合は、軽くトントンと叩く程度ににとどめておきましょう。
【つけ方⑤】出かける30分前くらいにつける
香水はつけるベストなタイミングは「出かける30分前くらい」です。つけた直後はアルコールが飛んでいないので、本来の香りを演出できません。
香水はつけてから30分程度で肌に馴染み、良い香りを出し始めます。
香水をつけ過ぎてしまったら、シャワーで流すのがベストです。
「そんな時間ない…!」という場合は、無水アルコールやエタノールをコットンに染み込ませ、押さえるようにして拭きとりましょう。
外出先の場合は、ウェットティッシュで応急処置するのがおすすめです。
香水をつけるべきではない3つのシチュエーション
「香水は禁止」とされる場所はほとんどありませんが、大人としてTPOは守りたいところ。以下のシチュエーションでは香水を避けるのが無難です。
- 飲食店
- 葬式や法事
- 病院
【NG①】飲食店
香水の香りが食事の邪魔になるので、飲食店では基本的にはつけるべきではありません。
特に敷居が高い飲食店ほど香水の香りに敏感です。例えば高級レストランやお寿司屋さんに香水をつけて行くと、素材の風味や香りを台無しにしてしまいます。
周りのお客さんにも迷惑をかけてしまうだけでなく、シェフや大将にも残念がられるでしょう。
カフェの場合も、店内のコーヒーの香りを邪魔してしまうので基本的にNGです。
【NG②】葬式や法事
葬式や法事で香水をつけていると、マナー違反とみなされやすいです。
葬式や法事であげる線香には、故人の冥福を祈る、故人と心を通い合わすなどの意味合いがあります。線香の匂いの妨げとなる香水はつけないようにしましょう。
【NG③】病院
病院には妊婦や体調が悪い人が多いため、香水をつけるべきではありません。
香りに敏感な患者さんがいる場合、香水の香りで体調が悪化してしまうことも。病院によっては香水を禁止しているところもあるほどです。
「病院では香水はタブー」というのも頭に入れておきましょう。
まとめ
香水をつける場所のおすすめは次の通りです。
おすすめ度 | 使用シーン | |
うなじ・手首 | ★★★★★ | 強い香りを出したいときに |
ひざ裏・足首 | ★★★★★ | 香りを抑えたいときに |
腰回り・お腹 | ★★★★ | 体全体からふんわりと香りたいときに |
胸 | ★★★ | 服の胸元から華やかな香りを広げたいときに |
髪 | ★★★ | 「良い匂いがする髪の毛」を演出したいときに |
加えて、次のつけ方も意識しましょう。
- 肌を清潔にしてからつける
- 1ヵ所1プッシュ&2〜3ヵ所につける
- つけるベストなタイミングは出かける30分前くらい
- 肌から20〜30cm程度離してつける
- つけた面を擦らない
香水はあなたの魅力を引き出す心強いアイテムです。
香水を正しくつけて、なりたい自分を演出しましょう!