「もしかしてEDかも……」と悩んでいる男性も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、周りに相談しにくい悩みだからこそ「自分でなんとかしたい」「治療をする前に確認しておきたい」という方のためのEDセルフチェックについて、解説していきます。
この記事を読めば、抱えていたEDの悩みが解消されるはずです。
目次
EDとは
最近よく耳にする『ED』は、一般的に30代以降の男性が多く悩まれています。
勃起不全や勃起障害などと言われますが、なかなか勃起しない、勃起した状態を維持できず満足のいく性行為ができない状態を指し、その原因はさまざまです。
EDの原因
EDは原因によって、心因性・器質性・混合性の3つの種類に分かれます。
それぞれの原因
・心因性
不安や緊張などプレッシャーによる心理状態が原因になっています。
・器質性
動脈硬化などの病気が原因になっています。
・混合性
プレッシャーなどの心理状態や病気が重なり原因になっています。
EDの原因が分かれば、治療方法や生活習慣の見直しなど何をしたらいいのか見えてきます。オンライン診療ができるクリニックもあるので、EDで悩んだら気軽に相談してみるのもおすすめです。
EDセルフチェック
「クリニックに相談する前に、EDなのか自分でチェックしたい」という方もいるはずです。
ここで紹介するセルフチェックをすることで、勃起をキープするための機能や満足度を総合的にみることができます。直近6ヶ月間の状態について当てはまるものを選んで、1点〜5点の自己採点をしてみましょう。
勃起をして維持する自信はどのくらいありますか
1点:非常に低い
2点:低い
3点:中くらい
4点:高い
5点:非常に高い
性的刺激によって勃起したとき、どのくらいの頻度で注入可能な硬さになりますか
0点:性的刺激はなかった
1点:ほとんど、または全くなかった
2点:たまになった(半分よりとても少ない頻度)
3点:ときどきなった(半分くらいの頻度)
4点:しばしばなった(半分よりとても多い頻度)
5点:ほぼいつも、またはいつもなった
性交のとき、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できますか
0点:性交を試みなかった
1点:ほとんど、また全く維持できなかった
2点:たまに維持できた(半分よりとても少ない頻度)
3点:ときどき維持できた(半分くらいの頻度)
4点:しばしば維持できた(半分よりとても多い頻度)
5点:ほぼいつも、またはいつも維持できた
性交のとき、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難ですか1
0点:性交を試みなかった
1点:極めて困難だった
2点:とても困難だった
3点:困難だった
4点:やや困難だった
5点:困難でなかった
性交を試みたとき、どれくらいの頻度で性交に満足できますか
0点:性交を試みなかった
1点:ほとんど、または全く満足できなかった
2点:たまに満足できた(半分よりとても少ない頻度)
3点:ときどき満足できた(半分くらいの頻度)
4点:しばしば満足できた(半分よりとても多い頻度)
5点:ほぼいつも、またはいつも満足できた
このセルフチェックは、EDのスクリーニングや治療の効果判定に使われている国際勃起機能スコア(SHIM)と呼ばれるものです。
自己採点で合計点数が21点以下の場合、EDが疑われるとされています。しかし、簡単にEDの可能性をチェックすることができますが、こちらが全てではありません。
EDの治療を検討されている方は、クリニックに相談されることをおすすめします。
また、EDにはさまざまな原因があるからこそ上記の項目以外にも、いくつかチェックポイントがあります。
バランスの良い食事が摂れているか
血流が悪いとEDになりやすくなります。
食事だけでEDを改善することはできませんが、予防や悪化を防ぐことは可能です。
EDに効果的な栄養素は、亜鉛・DHA/EPA・シトルリンなどが挙げられます。
亜鉛
亜鉛は『テストステロン』という男性ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
年齢を重ねるごとにEDになりやすいのは、テストステロンが年齢とともに減少していくからです。
代表的な食べ物は、豚肉・チーズ・卵黄・牡蠣などがあります。
また、レモンやほうれん草などのビタミンCと一緒に摂ることで亜鉛の吸収力を高めます。
DHA/EPA
DHA/EPAは中性脂肪を下げ、血液をサラサラにする働きがあります。
必須脂肪酸の一種で厚生労働省は、1日の摂取量をDHA/EPA合わせて1000mg以上を推奨しています。体内ではほとんど作られないので、外から摂ることが大切です。
代表的な食べ物は、サバ・サンマ・イワシ・サケなどの青魚があります。
血流がよくなることでED予防にもつながるので、日々の食事に積極的に取りいれましょう。
シトルリン
シトルリンは遊離脂肪酸の一種で、EDを改善する効果があると考えられており、今後のED治療に期待できる栄養素です。
代表的な食べ物はメロン・すいか・きゅうりなどの瓜科の植物に多く含まれています。
積極的に摂ることで、ED改善へ導いてくれます。
また、カロリー・塩分・脂肪分が多い食べ物を摂りすぎると、陰茎の血行不良の原因になる可能性があります。
代表的な食べ物は、揚げ物・カップ麺・スナック菓子・ジャンクフードなどが挙げられます。
これらを摂りすぎると生活習慣病になりやすく、ED以外にもさまざまな病気になるリスクもあります。
健康的な日常生活を送るためにも、バランスのいい食事をすることが大切です。
日常生活に適度な運動を取り入れているか
EDは運動不足が原因の場合もありますが、筋トレやストレッチなど適度な運動を取り入れることで改善に近づきます。
普段運動をしている人とそうでない人では大きな差があり、BMIが高い肥満体質の方ほどED傾向にあります。無理のない適度な運動で十分ですが、特に効果的なのは下半身の筋トレです。
お酒や喫煙はするか
過度な飲酒や喫煙をすると血管に負担がかかってしまい、EDになりやすくなります。
禁煙やお酒の量を減らすなど、生活習慣を見直すことをおすすめします。
病気、または既往歴があるか
年齢を重ねるごとにEDかもしれない……と感じた場合は、動脈硬化や糖尿病・高血圧などの生活習慣病が原因になっている可能性もあります。
血管が硬くなったり大きな負担がかかるため、血液の循環が悪くEDになりやすくなります。
また、仕事や家庭でのストレス、過去の性交でのトラウマになった経験など、精神的なストレスを抱えているとEDになりやすくなります。
これは神経の性的な興奮がうまく包茎に伝わらないことが原因になり、些細なストレスが積み重なることでEDは悪化してしまいます。
そうなる前に、日常生活を見直すことも大事ですが、自分に合ったクリニックを見つけて相談することが大切です。
EDを放置するとどうなる?
EDは他の病気を教えてくれるサインの可能性もあります。
だからこそセルフチェックで終わるのではなく、EDに目を向けることが大切です。
陰茎に十分な血液が送られないことが原因で起きるEDは、血管障害である動脈硬化などの病気のサインでもあります。
動脈硬化を放置すると、心筋梗塞や脳梗塞につながる場合もあるため、EDを疑うときはクリニックを受診されることをおすすめします。
セルフチェックも大切ですが、まずはクリニックに相談しましょう
EDは気軽に相談できない悩みだからこそ、まずはセルフチェックで確認をしたいものです。
生活習慣病もEDの大きな原因になっているため、食生活や運動など見直すだけでもED改善へ近づきますが、その他にも原因はさまざまです。
今ではクリニックに足を運ばなくても、スマホ1台で診察から薬の処方までできるクリニックも増えています。
「もしかしたらEDかもしれない」と感じたときは、まずは医師に相談しましょう。
薬や治療法など自分に合ったクリニックが見つかると安心感もあり満足度も高まります。
また、ストレスもEDに大きく影響しています。
仕事や家庭でストレスを感じたら溜め込まず、好きなことや趣味を見つけて適度に発散することも大切です。