心因性EDってどんな病気?特徴や原因、治す方法についても解説

2024年3月16日

心因性EDとは

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MOTEO 編集部
MOTEO編集部

MOTEO 編集部

YMAA個人認証マーク(薬機法や医療法の広告知識を習得した広告取扱者として評価する認証制度)取得済み。
直接クリニックに足を運び、医師や看護師、治療者へのインタビューを行い100名以上のリアルな声を収集している。

「もしかして心因性EDかも……」

「心因性EDってどうすれば治るの?」

「心因性EDの原因ってなに?」

上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

自分は心因性EDかもしれないと思っても、恥ずかしさもあってなかなか人には相談しにくいですよね。

症状に悩んでいても治療するべきかわからず一歩が踏み出せない気持ち、よくわかります。

そこで当記事では下記内容についてまとめました。

  • 心因性EDはどんな病気なのか
  • 心因性EDの特徴と原因について
  • 心因性EDを治す方法

改善が期待できるセルフケアについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

心因性EDってどんな病気?

はてな

心因性EDは心理的・精神的ストレスが原因でおこるEDのことをいい、神経に興奮がうまく伝わらないことで起こるといわれています。

心因性EDとは「主たる原因が,精神的な要素あるいはパートナーとの関係にあるED」と定義される。
引用元:ED診療ガイドライン(公益財団法人日本医療機能評価機構)

上記、ED診療ガイドラインにもあるように精神的要素・パートナーとの関係が主な原因とされています。

仕事や人間関係など日常のストレスや、うつ病などの精神疾患、性交渉がうまくいかなかった経験がトラウマとなって発症するなど原因はさまざまです。

20代から40代の若い方でも症状が出る場合があり、加齢・血管疾患・神経損傷などに関わりなく体の機能に問題がなくても発症します。

心因性EDの特徴的な症状は下記です。

・突然の発症・特別な状況で発生する・夜間(早朝)勃起は正常・パートナーとの関係に問題がある・性の発育段階に問題がある
引用元:ED診療ガイドライン(公益財団法人日本医療機能評価機構)

夜間勃起やマスターベーションは正常なのに、パートナーとの性行為に問題があることなどが大きな特徴です。

日本人男性の1,000万人以上がEDであるといわれており、なかでも心因性EDに悩んでいる男性はもっとも多いといわれています。

心因性EDは治療したほうがいい?

男性が悩んでいる

心因性EDは精神的なストレスやトラウマが原因になっている場合が多いため、放っておくとうつ病や不安障害などの病気を引き起こす可能性もあります。

症状に心当たりはあってもそのうち治るだろうと放っておくと、回復に時間がかかってしまうだけではなく他の病気を悪化させてしまうことも。

病院を受診するのは恥ずかしいので自分で解決できないだろうかと考える方もいますが、自分で原因を特定して適切に対応するのは難しいでしょう。

クリニックに通うのが難しい場合には、オンラインでED治療を受診できるクリニックもあるので一人で悩まず相談してみてはいかがでしょうか。

心因性EDは、根本的な原因を知って適切な治療を受けることをおすすめします。

心因性EDの3つの特徴

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心因性EDには主に3つの特徴があります。

  • 20代・30代の若年層に多い
  • 突発的に発症する
  • 特定の状況のときだけ発症する

EDといえば加齢などで発症する器質性EDをイメージしがちですが、最近は比較的若い世代の方に発症する心因性EDが増えています。

心因性EDはストレスや不安、性行為への心配や焦りといった「心の問題」が主な原因です。

「体の問題」で段階的に進行する症状とは違い、特定の状況で突発的に発症する場合が多いといわれています。

特徴①:20代・30代の若年層に多い

相談する男性

心因性EDの特徴として、20代・30代の比較的若い世代に多くみられます。

社会人になって仕事の悩みが増えたり職場や家庭の人間関係でストレスを抱えたりと、精神的に追い詰められることで発症することも。

日常的なストレスとは別の要因としてあげられるのは、性行為への心配や焦りが勃起不全を起こしているケースです。

  • はじめての性行為で失敗した経験がある
  • 性に対しての知識が未熟なまま焦りや不安を抱えてしまう
  • 女性とのコミュニケーションが苦手

過去のトラウマや苦手意識が精神的ストレスになって、心因的EDの症状を引き起こしている若者も多くいます。

特徴②:突発的に発症する

驚く男性

心因的EDは日ごろの不安やストレスから、突発的に発症するケースが多いです。

加齢・血管疾患・神経損傷など体に問題を抱えているEDの場合には、病気の進行状況や加齢にともない徐々に症状が進行していきます。

しかし精神的な問題の場合には、なんの前触れなく急に勃起不全を発症することが大きな違いです。

「ある日突然」発症してしまったことで焦りと不安が強くなり、余計に症状が悪化してしまうこともあります。

特徴③:特定の状況のときだけ発症する

寝ている男性

心因性EDで特徴的なのが、特定の状況・特定の人物だけで勃起不全を発症するというものです。

夜間勃起はいつも通りだしマスターベーションで勃起できるのに、実際に女性を前にすると勃起不全に陥ってしまうという方が多くいます。

さらには「特定のパートナーだけ」で発症するケースもあり、相手からのプレッシャーが緊張やストレスを引き起こして心因性EDの原因になることも。

結婚して子どもがなかなかできないなどの悩みを抱えている夫婦間で、「今日こそは」というプレッシャーが原因になってしまうこともあるようです。

心因性EDの原因とは

疑問

心因性EDの原因は精神的な心の問題からくるもので、大きく分けて2種類あります。

  • 現実心因
  • 深層心因

どちらも心に問題を抱えていることが特徴ですが、自分の意識の中で表面化しているもの(現実心因)と潜在的なもの(深層心因)に分けられるでしょう。

それぞれの抱える原因によって治療の方法も異なりますので、詳しくみていきましょう。

ストレスや緊張が原因の「現実心因」

頭を抱えて悩む男性

現実心因の原因としては下記のようなことがあげられます。

  • 仕事や人間関係のストレス
  • パートナーとの関係
  • 失恋や恋愛に対する不安
  • 身体的コンプレックス
  • 睡眠不足や過労
  • 過去の性交の失敗など

上記のような悩みは誰にでも一つは当てはまるのではないでしょうか。

ささいな要因が重なった結果、原因が性的なものとは関係なくてもEDを発症する可能性があります。

現実心因の場合には自分で原因を認識していることも多いため、ストレスのもととなる原因を解消することが症状改善へつながるでしょう。

心の奥底の不安が原因の「深層心因」

頭に段ボールをかぶってソファーに座る男性

深層心因の原因としては下記のようなことがあげられます。

  • 幼少期のトラウマ
  • 性行為への嫌悪感
  • パートナーへの愛憎葛藤
  • ホモセクシャルなど

日常生活のストレスとは違い心の奥底にある深い怒りや憎しみなどが要因となっているため、本人も気付いていない可能性があります。

自分で原因がわからないことでさらに悩みを抱えて、症状を悪化させてしまうことも。

現実心因よりも問題が根深いためすぐに解決するのは難しく、より本格的なカウンセリングや心理療法が必要になるでしょう。

心因性EDを治す方法3選

テーブルで男性になにかを説明する男性医師

心因性EDの治療法としてあげられるのが下記3つです。

  • ED治療薬を使用する
  • カウンセリングなどの心理療法
  • サプリメントを活用する

ED治療薬や心理療法は病院を受診して、薬の投薬やカウンセリングなどの治療をする方法です。

サプリメントは健康食品としてドラッグストアなどで購入できるため、ED治療薬や心理療法と比べるとはじめやすいでしょう。

ED治療薬を使用する

ED治療薬

心因性EDの治療に多く使用されているのがPDE5阻害薬と呼ばれ、陰茎などに作用し勃起を促進する医薬品です。

PDE5阻害薬は,PDE5の作用を競合的に阻害し,陰茎海綿体平滑筋細胞内のcGMP 濃度を高めることで,性的刺激に反応して起こる陰茎海綿体平滑筋の弛緩に由来する勃起を促進する。
引用元:ED診療ガイドライン(公益財団法人日本医療機能評価機構)

日本では厚生労働省で認可を受けたシルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)の3種類が幅広く処方されています。

重度の心因性ED患者でなければ半数または半数以上の方が、勃起の改善が見られたという報告もあるほど効果の認められた治療法です。

勃起を強く補助することで性行為に対しての不安を解消して、自信につなげていくことで心因性EDの改善効果が期待できます。

カウンセリングなどの心理療法

カウンセリングを受けている男性

心因性EDは心の問題が大きいため、カウンセリングなどの心理療法でEDの原因をつきとめることが大切です。

原因をつきとめるだけではなくカウンセリングによって心の中を整理することで、少しずつ不安やストレスを取り除いていきます。

専門家によるカウンセリングを繰り返し続けることで不安やトラウマを克服していくため、即効性のある治療法ではないことを理解しておきましょう。

またパートナーとの関係性に原因がある場合は自分だけの問題ではないことも多いため、カップルでのカウンセリング受診がおすすめです。

男性にとっては伝えにくいこともありますが、お互いの不安や悩みを共有して信頼関係を深めることが心因性ED改善につながります。

サプリメントを活用する

心因性EDの治療法として、取り入れやすいのがサプリメントです。

サプリメントは医薬品ではなく健康食品に分類される食品で、医薬品ほどの即効性はなくサポートする力もゆるやかなものが多くあります。

しかし、手軽で副作用も少ないことから最近では使用する方の多い治療法の一つです。

精力サプリメントの中にはさまざまな種類があり、血行を改善するもの、滋養強壮、精力増強など目的にあわせて選べます。

有効成分のマカ、アルギニン、シトルリンなどが多く含まれたサプリメントを選ぶことで、より効果を実感しやすくなるでしょう。

少なくとも3カ月以上は続けた方がよいといわれているため、コストなども考えながらしっかりとリサーチしたうえで購入するのがポイントです。

日常生活でできる!心因性EDのセルフケア

ハートを持っている医師

心因性EDは精神的な要因で起こるとされているため、症状が軽い場合にはセルフケアでも改善へ向かう可能性があるといわれています。

  • ストレス発散
  • 適度な運動
  • 禁煙

上記のようなセルフケアによるストレス解消で改善するケースもありますが、心因性EDの原因によってはカウンセリングなどの根本的な心の問題を解決する必要がある場合も。

病院の受診に抵抗がある方は、まずは日常生活でできるセルフケアを試してみてはいかがでしょうか。

病院での治療と並行して、セルフケアを行うことも効果的です。

ストレス発散

自転車に乗る男女

20代から40代の若年層で多くみられる心因性EDは、ストレスを発散・解消することで改善する場合があります。

人によりストレスを感じる状況はさまざまですが、仕事や人間関係のストレスなど心当たりがある場合にはストレス発散をしてみてはいかがでしょうか。

ストレス発散の方法は人により異なりますが、自分の好きなことをするのが一番です。

  • 心が休まる休息時間を作ってリラックスする
  • 好きなものを食べる
  • ゲームや娯楽を楽しむ
  • 旅行や買い物に出かける

仲のいい友達と話をするだけでも気持ちがすっきりすることもあるので、自分の習慣にあわせて最適な方法を見つけることが大切です。

適度な運動

準備運動をしている男性

心因性EDのセルフケアとして、有酸素運動などの適度な運動がよいといわれています。

代表的な有酸素運動といえば、水泳、ジョギング・ウォーキング、サイクリングなどです。

外での運動が難しい場合には、家のなかでストレッチやヨガをしてもよいでしょう。

適度な運動は男性ホルモン(テストステロン)を増やす働きのほかにも、ストレス発散にもつながります。

運動は毎日20分を目安として継続することが大切ですが、やりすぎて疲労を残してしまっては意味がないので適度に継続することを心がけましょう。

禁煙

潰されたタバコの吸い殻

心因性EDにかぎらず喫煙は血管を収縮させてEDを引き起こす原因になるため、できれば禁煙をおすすめします。

禁煙によって勃起機能の改善やEDの悪化を防ぐとされており、ED治療にとって「禁煙」は重要です。

まだ年齢も若く、心因性EDだから喫煙は関係ないと思っている方はいませんか。

しかし喫煙からEDを発症して不安を感じることで、さらに心因性EDにまで発展し症状が重くなってしまう可能性も。

喫煙により高血圧や動脈硬化などの病気を発症すると禁煙だけでED改善は難しいですが、若年層の心因性EDであれば禁煙によって高い効果が得られることもあります。

まとめ:まずはかかりつけ医や泌尿器科で相談を

男性医師が説明している

心因性EDは心理的・精神的ストレスが原因でおこるEDのことで、パートナーとの関係なども要因の一つといわれています。

放っておくと回復に時間がかかってしまうだけではなく、他の病気を悪化させてしまうこともあるため、早めの治療が大切です。

心因性EDは体の問題で起こるEDとは違い、心因性EDは若年層の方に突発的に発症することが多く、なかには特定のパートナーとの性行為のときだけ発症する方もいます。

治療法は病院を受診してED治療薬を使用したりカウンセリングなどの心理療法を活用したりする方法と、自分でサプリメントを購入する方法があります。

薬やカウンセリングにたよらずまずは改善に向けてセルフケアを試したいという方は、ストレス発散や適度は運動などもおすすめです。

心因性EDは精神的要因が大きい病気なので、セルフケアを試しても改善が難しいようであれば早めにかかりつけ医や泌尿器科に相談しましょう。

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