EDに悩む人は「心の病が原因だ…」「年を重ねたせいかな…」と思っている人も多いかもしれませんね。
しかし、安易に決めつけてしまうのはよくありません。
EDの中には『薬剤性ED』とよばれる服用している薬が原因でEDとなってしまうケースもあるんです。
そこで今回は
- 薬剤性EDとは
- 薬剤性EDを引き起こしやすい薬
- 薬剤性EDの改善方法・治療方法
- 薬剤性ED
など、薬剤性EDについて気になるポイントをまとめて解説していきます。
薬剤性EDについて詳しく知りたい人は是非今回の記事を最後までチェックしてくださいね。
目次
薬剤性EDとは?薬が原因でEDになっている可能性も
薬剤性ED(勃起不全)とは、服用している薬の副作用として発症してしまうEDのことです。
薬剤の副作用は必ず発症するものもあれば、ごくまれに発症するものまでさまざま。
薬剤の知識が無い人が判断するのはとても難しいことなので、薬の飲み始めとEDの時期がにているかも?など気になる症状がある人は医療機関を受診することをおすすめします。
冒頭でも述べましたが、EDに悩む人は「心の病が原因だ…」「年を重ねたせいかな…」と思っている人も多い現状です。
薬剤性EDについて何も知らず原因を自己判断してしまうとさらにEDの症状を悪化させてしまう原因となります。
薬剤性EDについて知らなかったという人も今回の記事をきっかけに頭の隅にでもいれておいてくださいね。
薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬とは
つづいては、薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬の種類を紹介します。
- 1. 高血圧の治療に使われる『降圧剤』
- 2. 精神面の治療で使われる『精神安定剤・抗うつ剤・向精神薬』
- 3. 前立腺がんの治療などで使われる『男性ホルモン抑制剤・抗アンド口ゲン剤』
- 4. 風邪薬、花粉症薬、胃痛薬にも含まれる『筋弛緩薬・抗コリン薬』
医師の診断が無いと処方されないものから、市販薬として手軽に変える薬までさまざまものに薬剤性EDを引き起こす可能性のある副作用が含まれています。
そのため、知らず知らずのうちに摂取してしまっていたりすることも多いでしょう。
全ての薬剤で必ず副作用が起こるわけではありませんが、医師や薬剤師の説明をよく聞き服用をしていくことが大切です。
薬剤性EDを引き起こしやすい薬の詳細については日本性機能学会が監修を務める『ED診療ガイドライン』に詳しく記載されているのでそちらも合わせてチェックすることをおすすめします。
高血圧の治療に使われる『降圧剤』
高血圧の治療に使われる『降圧剤』の中には薬剤性EDを引き起こす可能性のある副作用が含まれているものもあります。
薬剤性EDのリスクがある降圧剤
- ヒドロクロロチアジド
- ニフェジピン
- アテノロール
- クロニジン
など
もともと高血圧の人は動脈硬化を起こしやすいのでEDになるリスクも高いとされています。
治療の一環として降圧剤を服用している人は薬剤性EDの可能性も疑ってみましょう。
精神面の治療で使われる『精神安定剤・抗うつ剤・向精神薬』
アドレナリンやセロトニンなど神経伝達物質に作用する中枢神経に作用する薬も薬剤性EDの副作用が含まれているものがあります。
中でも『抗うつ剤』や『抗精神病薬』はEDの原因の一つとなると有名です。
鬱状態の際はセロトニンと呼ばれるストレスに効能がある脳内物質が不足しているとされます。
セロトニンを増やすために薬剤を服用し安定させる目的がありますが、セロトニンの上昇は性機能をおさえる働きも。
そのため、EDや射精の遅延など不調につながる可能性があるのです。
さらに抗うつ剤などの中には副作用としてEDの可能性が明記されていないものもあります。
服用の際は医師と相談しEDのリスクについても確認しておくと良いでしょう。
前立腺がんの治療や薄毛治療で『男性ホルモン抑制剤・抗アンド口ゲン剤』
男性ホルモンの抑制は性欲や性機能に大きく影響を与えています。
前立腺がんの治療などで使われる『抗アンド口ゲン剤』などは男性ホルモン抑制剤を用いているためEDなど性機能の不調を引き起こす可能性があります。
また、AGA治療薬として使用されている『フィナステリド』などもEDの副作用があると報告があるので薄毛治療を使用としている人も要注意。
男性ホルモン抑制剤の注意点は、EDだけでなく性欲も低下してしまう可能性があるということ。
性欲も無くなるのでEDであることも気にならないという人もいますが、薬剤を服用してから性に関する不調が見られた場合、一度医師に相談してみましょう。
風邪薬、花粉症薬、酔い止めにも含まれる『筋弛緩薬・抗コリン薬』
『抗コリン薬』や『筋弛緩薬』と呼ばれる末梢神経系に作用する薬は自律神経に作用します。
自律神経は『交感神経』と『副交感神経』の2つにわかれ、この副交感神経が抑制されリラックスできなくなってしまうとEDとなってしまう可能性があるのです。
筋弛緩薬や抗コリン薬は市販の風邪薬・花粉症薬・胃痛薬や酔い止めにも含まれているので、EDの副作用があると知らずに服用しているケースも多くあります。
長期的に服用する薬ではありませんが、頻繁に服用する人や心配な人は医師もしくは薬剤師に相談し適切な用法容量で使用していきましょう。
薬剤性EDの改善方法・治療方法
薬剤性EDの改善方法はとても難しいとされています。
なぜならば、薬剤により体調や精神面を安定させることができていた場合は薬の種類を変えたり服用をストップすることが難しいからです。
EDを治療しようとして薬を変えることでうつ病や高血圧などが悪化してしまったら他の面で困ることになります。
そのため、薬剤性EDを治すにはまず生活習慣を整え薬を服用しなければならない状態を回避することが先決。
しかしそういってもなかなか難しい人もいますよね。
「原疾患が治らないからEDは治らないんだ!」と、諦めるのは少し待ってください。
原疾患の完治が優先ではありますが、薬を服用しながらでもED治療を促進する薬の服用や補助器具を使った治療も行うことができます。
原疾患の治療とEDの治療、どちらも諦める必要はありません。
一人で悩まず、まずは医師に相談するところから始めていきましょう。
まとめ
今回は薬剤性EDについて詳しく解説をしてきました。
今回の記事のまとめ
- 薬剤性EDとは薬の副作用でEDとなってしまうこと
- 薬剤性EDの副作用がある薬は多い
- 薬剤性EDの改善方法はまず原疾患の完治が先決
- 原疾患の治療をしながらでもEDの治療はできる
薬剤性EDのリスクがある薬は意外に多く、市販の風邪薬などにも含まれていて知らず知らずのうちに摂取してしまっているケースも多くあります。
「心の病が原因だ…」「年を重ねたせいかな…」と自分でEDの原因を決めてしまわず、気になる点がある人はまず医師に相談してみましょう。
これから抗うつ剤や高血圧などの治療で薬を服用する予定が人も、EDのリスクについて事前に確認しておくことをおすすめします。
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