EDとはどんな病気?
ED(Erectile Dysfunction)は、男性生殖器の勃起不全、勃起障害のことを指します。特に、性交を行うのに十分な勃起を達成または持続できない状態とされています。EDのことを以前は、インポテンツと呼ぶこともありました。
EDは、男性であれば誰でも起こる可能性があり、日本国内の統計によると軽度のEDを含めると1800万人といわれており、3人に1人がEDという割合になります。 特に高齢になるほど増加傾向にあり、60歳以上では2人に1人がEDと言われています。
EDの原因には、血管・神経・精神、または内分泌疾患に関連したものがあります。さらに薬剤性のものも存在しています。このようにEDは、さまざまな原因で起こり得る可能性があります。
EDであることは、性行為をしなければ特に問題にならないと考える男性も多いと思います。しかし実際は、その裏に別の原因が存在しており、他の病気のサインともなり得るのです。
EDの種類と詳しい原因
EDは大きく分けて2種類存在します。過去に勃起を達成または維持できたことが一度もない場合のEDを原発性EDと呼んでいます。原発性EDはまれであるとされています。もう1つが、以前は勃起可能であった男性が後になって発症する場合の続発性EDです。続発性EDは、EDの多くを占めており、症例の90%以上で存在しています。また、続発性EDのある多くの男性では、反応性の心理的問題が発生し、問題が複雑化しているとも言われています。
ここではさらにEDになる原因の代表的なものについて詳しくお伝えしていきます。
心理的原因
EDの原発性か続発性かの種類にかかわらず考慮する必要が、心理的原因です。原発性EDの心理的原因には、罪悪感・親密性に対する恐怖・抑うつ・不安などがあるとされています。また続発性EDでは、性的能力に関する不安・ストレス・または抑うつが原因に関連している可能性があります。このように心理的なものによるEDは、特定の場所・時間、またはパートナーなどが関係する状況に応じて生じることがあり、本人だけの問題ではないので複雑になりやすいです。
生活習慣病による動脈硬化
血管の障害によるEDで最も多いのは動脈硬化によるものとされています。これは、タバコの喫煙や糖尿病が原因になることが多いです。動脈硬化と加齢によって陰茎に流れる血液を制御する血管の拡張が低下したり、生殖器の筋肉の機能が低下したりすることで勃起の維持が難しくなるとされています。そのため、加齢によるものだけでなく、メタボリックシンドロームや心血管疾患に関連する方にも見られます。
加齢による男性ホルモンの減少
加齢によって男性ホルモンのテストステロンが減少していくことで、EDを引き起こす場合があります。しかし、血清テストステロン濃度の正常化を行なったとしても勃起機能が改善することはまれとされています。これはED患者の大半に心理的原因と血管性の原因が存在するためだと言われています。
その他の原因
その他には、アルコールによる一過性のEDが起こることも知られています。また薬の服用によるEDも存在しています。特に血圧を下げる薬や抗うつ薬を服用しているとEDを引き起こす可能性があることが知られています。
自分で気をつけるEDの対策
自分でできるED予防の方法としては、まずは生活習慣に気をつけて生活をすることが大切になります。また心理的な要因もありますので、性行為を行う際などに気にしすぎないことも大切です。
また男性用のサプリメントにもあるアルギニンやシトルリンを摂取して、血管を拡張しやすくして血流を増加させるようにするのも良いでしょう。
まとめ
近年では、メンズヘルス外来というものも存在して、アンチエイジングを目的として男性ホルモンの検査を行なっているところも存在しています。EDは男性ホルモンの量にも少なからず影響はしますので、検査を行なって必要な治療を行なっていくことも大切なこととなります。皆さんの健やかな日常に少しでも役に立てれば幸いです。
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